髪の太さは個人差があり、人によっては細くなったように感じる場合があります。髪が細いとボリュームが少なくなって薄毛に見えてしまうので、原因を理解して対処法を実践すると良いでしょう。
本記事では、髪の太さの平均や、細くなる原因、対処補などをご紹介します。髪が細くなった方、髪を太くしたい方は、ぜひ参考にしてください。
髪の太さは「コルテックス」の量で決まる!髪の構造を解説
「コルテックス」とは、髪の内部を形作る皮質で、髪の毛の約85%~90%を占める繊維状の集合体です。
1本の髪の毛は3つの層から成り立っており、一番外側はキューティクル、中間部をコルテックス、中心部をメデュラと呼びます。メデュラを中心に多数のコルテックスが集まり、キューティクルが包んでいます。
髪の毛の大部分をコルテックスが占めているため、コルテックスの量が少なければ髪の毛は細くなり、多ければ髪の毛は太くなります。
なお、コルテックスに含まれているタンパク質や脂質の構造、水分量、メラニン色素などは髪の毛の太さだけでなく、髪の毛の柔軟性や強度、コシ、髪の色などに影響を与えるといわれています。
日本人の平均的な髪の太さは
日本人の平均的な髪の太さは約0.08mmです。ただし、髪の太さは個人差があるので、人によっては0.05mm程度の場合もあれば、0.15mm程度の場合もあります。
また、髪は一生涯、同じ太さを維持しているわけではありません。男性は10~20代、女性は10~30代にかけて太く成長し、ピークを迎えます。そして、男性は20代後半から、女性は30代後半から徐々に細くなる傾向があります。
髪の細さが気になる場合は、年齢に関わらずセルフチェックしてみましょう。次項の「髪が細い人と太い人の特徴・診断ポイント」を参考にしてみてください。
髪が細い人の特徴・判断ポイント
細い髪の特徴は、以下の通りです。
- 髪の太さが0.07㎜以下
- ハリやコシが少ない
- 髪質が柔らかい
- ボリュームが少なく、ぺたんとなりやすい
- 地肌が見えやすく、薄毛に思われがち
髪が太い人の特徴・判断ポイント
太い髪の特徴は、以下の通りです。
- 髪の太さが0.08㎜以上
- ハリやコシがある
- 曲がりにくく硬い
- 全体的にボリュームがある
- 若々しい印象を与える
- 広がってまとまりにくい
自分でできる髪の太さの測り方
本来、髪の太さはマイクロスコープを使用して測りますが、家庭でもセルフチェックする方法はあります。
長さが5cm~10cmの髪の毛を1本抜き、片方の端を指でつまんで水平に持ちます。水平な状態を保てるならコルテックスの量が多く、太い髪だと言えます。
髪の毛の長さが10cm以上なら、抜いた髪の端から5cmほどの位置を指でつまみ、水平に保てるか確認しましょう。
髪の毛の長さが5cmより短い場合は、細くても水平状態に保てることが多いので、水平になったとしても太いとは言えません。なお、5cmより短くて下に垂れる場合は、髪の毛が細い可能性があります。
上記のセルフチェックは簡易的な方法なので、正確な髪の太さが気になる方は医療機関や専門機関を受診しましょう。
髪に太さがない・細くなる原因
生まれつき髪に太さがない、あるいは髪が細くなる原因として、次の6つが考えられます。
- 遺伝や体質
- 加齢
- 過剰なストレス
- 生活習慣の乱れ
- ヘアケアによる負担
- AGA(男性型脱毛症)による症状
ここからは、髪に太さがない・髪が細くなる原因について詳しく解説します。
遺伝や体質
髪の太さや質は遺伝的要素が大きく関わっています。そのため、生まれつき髪が細い人は遺伝や体質によるものだと考えられます。
髪は元の太さ以上に育てるのは難しく、育毛対策をおこなっても効果は実感しづらいです。
何かしらの原因によって髪が細くなった場合は改善の余地はありますが、生まれつき細い場合は、元の太さよりも細くならないよう心がけましょう。
加齢
30代後半を迎えると、髪の毛が細くなる傾向が見られます。その理由は、加齢によって「ヘアサイクル」の成長期が短くなるからです。
ヘアサイクルとは、髪が一定期間伸び(成長期)、自然と抜け落ち(退行期)、新しく生え変わる(休止期)までのサイクルのことを言います。
若い時は、髪全体の約90%が「成長期」にあるので、若々しい健康的な髪が生えそろいます。しかし、年齢を重ねると次第に「退行期」と「休止期」に当たる髪が増え、成長期が短くなります。
すると髪の毛は細くなり、徐々にまばらになり、頭皮が目立ち始めるのです。ヘアサイクルの乱れは、加齢とともに誰にでも起こりえる現象の1つです。
過剰なストレス
過剰なストレスは自律神経のバランスを乱し、交感神経を活性化させます。交感神経が活性化した身体は「戦闘モード」に切り替わり、血管が収縮し、血液が筋肉へと優先的に運ばれるようになります。
すると、頭皮に運ばれる血液が不足します。十分な血液が送られなくなった頭皮は血行不良を起こし、髪が成長しにくい環境を生み出すのです。
生活習慣の乱れ
偏った食生活や睡眠不足、喫煙などの生活習慣の乱れは、頭皮環境の悪化を招くと言われています。
例えば、ジャンクフードや揚げ物中心の食生活は油分の過剰摂取につながり、頭皮の皮脂分泌が促進し、毛穴に皮脂が溜まりやすくなります。また、動物性たんぱく質の摂り過ぎは、頭皮の血行不良を招く原因となります。
睡眠不足は頭皮ダメージを回復させる成長ホルモンの分泌を低下させ、喫煙に含まれるニコチンは血行不良の原因となり髪に必要な栄養の運搬を妨げる可能性が高いです。
髪の毛が細いと気になる方は、髪の成長に必要な「タンパク質」や「亜鉛」、「ビタミン」などをバランスよく摂取し、睡眠の質の向上や喫煙を控えるなど、生活習慣を見直しましょう。
ヘアケアによる負担
以下のようなヘアケアは頭皮に負担をかけ、髪の成長を妨げる原因になります。
- 過度な洗髪(1日2回以上)
- ドライヤーの使い過ぎ
- ヘアワックスを頭皮にもつけている
- 頭皮マッサージのやり過ぎ
また、その日のうちに髪を洗わないと、頭皮環境を悪化させます。
AGA(男性型脱毛症)による症状
AGAとは、男性ホルモン型脱毛症のことで、成人男性特有の脱毛症です。生え際や頭頂部の毛髪が薄くなるのが特徴で、AGAの初期症状の1つに「髪の毛が細くなる」場合があります。
AGAは進行性の脱毛症なので自然回復は見込めません。60代男性では約半数が発症しており、早い人では20代から発症する可能性があるので、男性で髪の毛が細くなったと感じたら、専門医に相談してみましょう。
髪が細いと感じたときにおこなうべき対処法6選
髪の毛を細くしない、あるいは細くなったと感じたら次の対処法を実践してみましょう。
- 生活習慣を見直す
- 栄養バランスの良い食生活を心がける
- ヘアケア方法を見直す
- 頭皮マッサージをする
- AGA治療を始める
- 育毛剤を取り入れる
以下、注意点やポイントをまとめたので、できるところから始めてみましょう。
①生活習慣の見直し
生活習慣の乱れは、ヘアサイクルを崩して薄毛を招いたり、AGAの進行を促進したり、さまざまな悪影響を及ぼします。
- 適度な運動
- 十分な睡眠時間の確保
- 良質な睡眠
- ストレスを溜めない
日常生活を見直すことは、薄毛対策だけでなく生活習慣病の予防にもつながります。健康目的のためにも、生活習慣を見直してみましょう。
②栄養バランスの良い食生活を心がける
偏った食事ではなく、栄養をバランス良く摂取することを心がけましょう。とくに以下の栄養素は、髪の成長促進や頭皮環境の改善につながるので、積極的に取り入れてください。
- たんぱく質(肉、魚、卵、乳製品)…髪の毛の原料となる栄養素
- ビタミンB2(レバー、うなぎ、納豆、緑黄色野菜)…皮脂の過剰分泌
- ビタミンB6(魚介類、鶏肉、にんにく、バナナ)…たんぱく質の生成を助ける
- 亜鉛(レバー、牡蠣)…たんぱく質の分解や合成を助ける
どれか1つの栄養素ではなく、バランス良く摂取し続けることがポイントです。
③ヘアケア方法を見直す
シャンプーやドライヤーなどのヘアケア方法を間違えてしまうと、頭皮環境を悪化させる原因になります。
例えば、シャンプーの頻度が多い、ゴシゴシと強く洗う、といった行為は頭皮に大きなダメージを与えます。必要な皮脂や油分まで洗い落としてしまい、頭皮に傷をつけたり、皮脂の過剰分泌を招いたり、さまざまな悪循環を生みます。
シャンプーは基本的に1日1回、指の腹を使って優しく丁寧に洗うと良いです。ほかにも、ドライヤーと地肌の距離を10cm~15cmに保つ、ワックスは適量を使用する、アウトバストリートメントを使用して髪のダメージをケアするなど、ヘアケア方法の見直しをおこないましょう。
④頭皮マッサージをする
頭皮マッサージをすると頭皮の血行が良くなり、栄養や酸素が行き渡りやすくなります。また、血行が良くなったことでデトックス効果が高まり、毛穴に詰まった汚れや老廃物などが排出されます。
頭皮マッサージは顔のリフトアップやむくみ解消、さらに気分のリフレッシュ効果も期待できるので、正しい方法をマスターして毎日の習慣にしましょう。
⑤AGA治療を始める
AGAは進行型の脱毛症のため、放っておけば確実に悪化します。専門クリニックでまずは医師に相談してみましょう。
進行の速度は個人差がありますが、乱れた生活習慣や食生活などはAGAを促進する原因にもなります。日常生活を見直しながら、早めに治療してみると良いでしょう。
⑥育毛剤を使う
育毛剤には次のような効能があります。
- 抜け毛を防ぐ
- 頭皮環境を整える
- 髪にハリ、コシを与える
- かゆみ、フケを防ぐ
- 発毛促進
育毛剤は細くなった髪にハリやコシを与え、すこやかに育つようサポートしてくれます。商品によって異なりますが、1日1回~2回使用するだけなので、髪の毛が細いと感じたら、まずは育毛剤の使用からはじめてみましょう。
頭皮環境を整えるには、育毛剤「ポリピュアEX」がおすすめ
髪が細くてお悩みの方は、シーエスシーの育毛剤「ポリピュアEX」を試してみましょう。「ポリピュアEX」には、「バイオポリリン酸」をはじめとする保湿成分が含まれているため、頭皮に潤いを与えます。
また、育毛に有効な4つの成分(ニンジンエキス、センブリエキス、グリチルリチン酸ジカリウム、パントテニルエチルエーテル)により、育毛に適切な頭皮環境を整えます。
「ポリピュアEX」は、通販系育毛剤なのでドラックストアや薬局では購入できませんが、メーカー直接販売のため在庫切れの心配はありません。
お得な定期コースやセット販売を利用すれば割引価格で購入可能です。1本で約1~2か月使用できるので、定期コースの場合は1日あたり約113円~226円程度で頭皮環境の改善や発毛促進、脱毛予防などがおこなえます。
効果には個人差があるので、まずは半年以上の継続使用をはじめてみましょう。
細くなった髪はさまざまな方法でケアしよう
細くなった髪の毛を太くすることは難しいです。しかし、細くなった髪の毛を元の太さまで改善するよう働きかけることはできます。
原因を突き止め、適切に対処すれば少しずつ元の太さまで戻せる可能性があります。
そもそも何が原因なのか分からない場合は、「ポリピュアEX」のような育毛剤を使って頭皮に栄養を与えましょう。脱毛の予防や、かゆみへの効果が期待できます。