肌のハリや弾力には敏感な方でも、頭皮の硬さまでは気にならないかもしれません。しかし、頭皮が硬くなると髪はもちろん、美容面や身体面で影響が出てしまうこともあります。
この記事では、頭皮が硬くなる原因を探りながら、硬くなると起こる症状やデメリット、さらに頭皮の硬さが分かるセルフチェックまで紹介します。
あなたが抱えている不調は頭皮の硬さが原因かもしれません。ヘアケアと予防法を抑え、しっかり対処していきましょう。
健康的な頭皮の硬さとは?
理想的な頭皮の硬さは、適度なハリと弾力があり、指で揉むと動く状態です。例えば、頭皮を手のひらでつかみ指を動かすと、頭皮が一緒に動く状態は、健康的といえます。
なお、頭皮の硬さは体質よって決まるので、個人差があります。頭皮の硬さと髪の毛の太さは比例していて、髪の毛が太い人は頭皮が柔らかく、髪が細い人は頭皮が硬いと言われています。髪質に個人差があるのと同じく、頭皮の硬さもまた、体質によって異なるのです。
前提として、頭皮の硬さは本来の硬さよりも柔らかくすることはできません。しかし、頭皮マッサージなど、本記事内で紹介するケア方法を試すことで、硬くなってしまった頭皮を元の硬さに近づけられる可能性があります。
頭皮の硬さをチェックする方法
頭皮の硬さをご自身でチェックしたい場合は、下記の手順で確かめてみましょう
- 指を広げて頭皮全体を掴む
- 掴んだ状態で円を描くように指を動かす
- 頭皮と指が一緒に動くか確認する
掴んだ頭皮が指と一緒に動くなら、健康的な頭皮の硬さと判断できます。一方、頭皮が動かない、あるいは次のような状態では、頭皮が硬い可能性があります。
- 頭皮を押すと指を弾く弾力が無い
- 頭皮を押すと痛い
- 頭皮に指の腹を当てて動かそうとしても動かない
- 頭皮を指でつまめない
また、頭皮がぶよぶよしているなら血液やリンパの流れが悪くなってむくんでいる可能性もあるので、気になる方はクリニックや専門機関を受診しましょう。
頭皮が硬くなる主な原因
頭皮が硬い先天的な理由には体質が挙げられますが、後天的な理由としては次のような原因も考えられます
- 頭皮の血行不良
- 頭皮の乾燥
頭皮の硬さにどう関しているのか、それぞれ詳しく解説していきます。
① 頭皮の血行不良
次のような原因によって頭皮の血流が滞ると、皮膚の細胞に水分や栄養が行き渡らず、頭皮が硬くなる可能性があります。
- 睡眠不足
- 運動不足
- 食生活の乱れ
- デスクワーク
- ストレス
頭皮の血行不良が発生する原因を順番に解説します。
睡眠不足
睡眠不足は自律神経を乱します。自律神経とは、内臓や血管、体温などの人間の身体を24時間コントロールしている神経で、バランスを崩すと血行不良を招く可能性があります。
そのため、十分な睡眠を取って自律神経のバランスを整えることが重要です。
また、睡眠不足はターンオーバーを乱す原因にもなります。皮膚はターンオーバーによって古い角質や皮脂を排出し、バリア機能を維持しています。
ターンオーバーが活発になるのは、夜の就寝時です。肌の再生機能がうまく働くよう、しっかり睡眠を取るようにしましょう。
運動不足
運動不足に陥ると全身の血行不良を招き、頭皮に十分な血液が行き渡らなくなります。すると、頭皮の筋肉が凝り、硬くなるのです。
ちなみに肩凝りも血行不良によって肩周辺の筋肉が凝ることで起きます。運動をする習慣を身につけると血の巡りを良くし、頭皮の筋肉の凝りも解消されます。
食生活の乱れ
血液がドロドロになるのも、サラサラになるのも食事によって決まると言っても過言ではありません。それほど食生活は髪への影響が大きいのです。
例えばファーストフードや脂っこいもの、肉料理、外食が多い方は血行不良の可能性があります。頭皮が硬くなるのは血行不良によって、血液や栄養が行き渡らないからです。和食を中心とした食生活に変えるだけでも、効果が期待できます。
デスクワーク
デスクワークを長時間続けると、運動不足になりがちです。運動不足が続くと血行不良を招き、頭皮が硬くなる原因になるので注意しましょう。
また、デスクワーク時にパソコンやタブレットなどで目を酷使すると、首や肩の筋肉が緊張します。首や肩の筋肉が固まると頭部への血流が悪くなり、頭皮が硬くなる可能性があります。
ストレス
ストレスが続くと、自律神経のバランスが乱れ、交感神経が優位になる場合があります。
交感神経には血管を収縮させ、神経を興奮させる作用があるため、結果的に血行不良を引き起こしやすくなります。
② 頭皮の乾燥
次のような原因で頭皮が乾燥していると、頭皮が硬くなる可能性があります。
- シャンプーのしすぎ
- 空気の乾燥
- 紫外線によるダメージ
上記の原因を順番に解説します。
シャンプーのしすぎ
頭皮の皮脂は、頭皮の水分が蒸発しないように守る保湿の働きがあります。
しかし、シャンプーをしすぎたり、一度に使用するシャンプーの量が多すぎたりすると、皮脂が必要以上に奪われてしまい、頭皮が乾燥しやすくなります。
空気の乾燥
空気が乾燥していると、頭皮の水分も奪われて乾燥しやすいです。
そのため、空気が乾燥しやすい冬は頭皮も乾燥しやすいと覚えておきましょう。なお、冷暖房の効いた室内であれば、春や夏でも頭皮の水分が奪われ、乾燥する可能性はあります。
紫外線によるダメージ
紫外線は肌のバリア機能を低下させるため、長時間浴びていると肌が乾燥しやすくなります。
特に、頭部は身体のなかで最も高い位置にあるので、紫外線によるダメージを受けやすい部位です。
日傘をさしたり帽子を被ったりするなどして、なるべく紫外線を浴びないように注意しましょう。
頭皮が硬いことによる症状やデメリット
硬くなった頭皮がもたらす症状は主に3つあります。
- 肩、首の凝り、頭痛
- 抜け毛や薄毛、白髪
- 顔のたるみ
いずれもデメリットでしかない症状ばかりです。頭皮の硬さがどのように影響しているのか、1つずつ見ていきましょう。
肩、首の凝り、頭痛
頭皮と首や肩、甲骨周りの筋肉はつながっているため、頭皮が硬くなると、首や肩の筋肉も硬くなり、肩凝りや首凝りといった症状が出やすくなります。
また、肩や首の凝りによって、後頭部から首筋を中心に頭全体が痛くなる「緊張型頭痛」を引き起こすケースも少なくありません。
いずれも原因は頭皮が硬くなることで血行不良となり、筋肉が凝って発生します。
抜け毛や薄毛、白髪
硬い頭皮は血行不良を招き、頭皮の栄養不足・酸素不足を引き起こします。
健康な髪が生えて成長するには、十分な栄養が必要です。そのため、頭皮が硬くなると、髪の成長が妨げられ、抜け毛や薄毛が進行する可能性があります。
また、血行不良によって頭皮が硬くなると、髪を黒くするメラニン色素の働きが低下します。髪の毛が白いまま成長すると、白髪のリスクも高まるため、頭皮環境の改善を心がけましょう。
顔のたるみ
頭皮と首や顔の皮膚は1枚の皮でつながっています。
そのため、頭皮が硬くなると、顔の皮膚を引き上げる力が弱くなり、顔がたるんだり、ぼやけたフェイスラインになったりしやすいです。
もし、リフトアップなどケアをしても改善されない場合、頭皮が硬いことが原因かもしれません。
頭皮の硬さをケア&予防する方法63選
硬くなった頭皮のケアと硬くならないための6つの予防法を紹介します。
- 頭皮マッサージをする
- シャンプーの仕方を工夫する
- 運動する習慣をつける
- 髪や頭皮に良い食材を摂る
- 紫外線対策をする
- 育毛剤を使用する
頭皮の硬さが招くさまざまな症状の予防・改善にもつながるので、ぜひチェックしてみてください。
① 頭皮マッサージをする
リンパ管が張り巡らされている頭皮は、マッサージにより適度な刺激を与えることで血行促進につながります。
血行が良くなれば頭皮全体に栄養が行き渡りやすくなり、肩や首の凝り、抜け毛、顔のたるみ、さらには頭痛といった症状を改善できる可能性があります。血行不良はさまざまなデメリットを生む原因になるので、頭皮マッサージで早めにケアしましょう。
簡単にできる頭皮マッサージのやり方
頭皮マッサージやストレッチは、ポイントを抑えることで自宅でも簡単にできます。
頭皮が硬いと気になる方は、次の手順で頭皮マッサージを試してみましょう。
- こめかみ・耳の上・首の後ろの3点に指をあてる
- 頭頂部に向かって円を描くように揉みほぐす
- 前髪両サイドの生え際に指をあてる
- 頭頂部に向かって頭皮を持ち上げる
- 頭皮を指で押して気持ち良いと感じる部分を1ヶ所につき3秒軽く押す
頭皮マッサージは血管が拡張し血行が良くなる入浴時や入浴後、または起きた直後がベストなタイミングです。なお、長時間続けると頭皮に負担をかけてしまうので、短時間でこまめに行います。
疲れが溜まった時など手軽に実践できるので、試してみましょう。
② シャンプーの仕方を工夫する
洗いすぎは頭皮に大きな負担を与え、頭皮を硬くする要因となります。
ゴシゴシと力任せに洗ったり、1日に何度もシャンプーしたりすると、必要な皮脂まで洗い落としてしまい乾燥を招きます。乾燥は頭皮が硬くなる原因でもあるので、負担にならないようシャンプーの仕方を変えましょう。
また、洗髪後は育毛剤などで頭皮環境を整えてあげると、より効果が期待できます。薄毛に悩む方にも適しているので、洗髪後のケアとして活用すると良いでしょう。
③ 運動する習慣をつける
適度な運動は、頭皮の血行不良を改善し、本来の頭皮の硬さに戻すのに効果的です。
運動が苦手な方や運動する習慣がまったくない方は、ウォーキングや軽いジョギング、ストレッチなど簡単な運動から始めてみましょう。
また、運動はストレス解消にもつながり、体の緊張が取れて、凝りをほぐしてくれます。寝つきも良くなり、睡眠の質が上がるなど嬉しい効果が期待できます。
運動を習慣づけ、少しずつ頭皮を柔らかくしていきましょう。
④ 髪や頭皮に良い食材を摂る
日常的な食事を見直すことも頭皮の硬さのケアや予防につながります。
髪の育毛や頭皮に良いとされる主な栄養素は次のとおりです。
栄養素 | 働き | 食材の例 |
---|---|---|
タンパク質 | 髪の毛を作る | 鳥の胸肉、ブリ、納豆、ヨーグルトなど |
ビタミンA・B・E | 髪の毛の成長や良好な頭皮環境の維持 | 人参、豚レバー、ワカメ、納豆、卵、牛乳、バナナ、牛レバー、アポカドなど |
亜鉛 | 体内のアミノ酸を髪の毛の原料となるケラチンへと再合成する | 牡蠣、豚レバー、牛レバー、納豆など |
イソフラボン | 髪の毛や肌にハリと潤いを与える | 納豆、豆腐、油揚げ、豆乳など |
ヨウ素 | 髪の毛の成長をサポートする | 昆布、ワカメ、大豆など |
コラーゲン | 毛母細胞に栄養を届け、増殖を促す | 牛すじ、鶏もも肉、サンマなど |
納豆やワカメなどは髪や頭皮に良い食材なので、日常的に食べるよう意識しましょう。
⑤ 紫外線対策をする
紫外線が頭皮に与える影響は大きいです。
紫外線には酸化を促進する作用があり、肌の老化を早めます。頭皮もまた同じく紫外線によって老化が進み、弾力が失われ、硬くなってしまうのです。
外出する際には帽子や日傘、UVケアスプレーなどで紫外線から髪と頭皮を守ってあげましょう。
⑥ 育毛剤を使用する
育毛剤の成分によっては、頭皮の乾燥を防止して、頭皮環境の改善が期待できます。
また、育毛剤は細くなった髪にハリやコシを与え、抜け毛を防ぐ効果も期待できるので、抜け毛や薄毛で悩んでいる方は試してみましょう。
シーエスシーの育毛剤「ポリピュアEX」は、「バイオポリリン酸」をはじめとする保湿成分が含まれているため、頭皮に潤いを与え、乾燥を防ぎます。
また、育毛に有効な5つの成分(ニンジンエキス、センブリエキス、グリチルリチン酸ジカリウム、パントテニルエチルエーテル、塩酸ジフェンヒドラミン)により、脱毛予防効果も期待できます。
「ポリピュアEX」は、通販系育毛剤でメーカー直接販売のため、在庫切れの心配はありません。
お得な定期コースやセット販売を利用すれば割引価格で購入可能です。1本で約1~2か月使用できるので、定期コースの場合は1日あたり約113円~226円程度で頭皮環境を整え、発毛促進や脱毛予防などがおこなえます。
頭皮の硬さが気になる方はまず頭皮環境を整えることから始めてみましょう。
頭皮の硬さをケアするにはマッサージと日々の心がけが大切
頭皮が硬くなる主な原因は、血行不良と頭皮の乾燥です。頭皮が硬くなると肩凝りや頭痛、抜け毛、白髪、顔のたるみなど、さまざまなデメリットが生じます。
頭皮マッサージや運動で血行を促進したり、紫外線対策で頭皮を守ったりするなど、日々の心がけが大切です。
また、シャンプーの仕方や、日々の食事を見直すと頭皮の硬さのケアや予防につながる可能性があります。
頭皮の環境を整えることで頭皮の硬さをもとの硬さに戻しやすくなります。頭皮ケアの一環として血行促進する頭皮マッサージと併用して「ポリピュアEX」のような育毛剤を使用してみても良いでしょう。