頭皮の状態によっては、フケが発生することがあります。目立ちにくいフケがたまに発生する程度なら良いですが、なかにはフケの量が多く悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事ではフケが発生する原因やフケの種類、対策方法などを詳しく解説します。
そもそもフケとは一体なに?
フケとは、古くなった頭皮の角質が剥がれたものです。主に肌が生まれ変わるタイミングで発生します。
人間の皮膚は1ヶ月程度で古い皮膚から新しい皮膚に生まれ変わっており、このサイクルをターンオーバーと呼びます。古い角質細胞が皮膚のなかから押し出され、垢となって剥がれ落ちていきます。この剥がれ落ちた垢がフケの正体です。
頭皮も肌である以上、定期的にターンオーバーが行われます。そのため、頭皮の表面にある古い角質細胞が剥がれ落ち、フケとなってあらわれます。
なお、通常のフケは小さいため、通常であればそこまで目立つことはありません。ただし、頭皮環境が悪くなると角質細胞が大量に剥がれ落ち、フケが目立つようになってしまいます。
フケの種類
フケが気になる方は、この機会にフケの種類を覚えておくと良いでしょう。フケの種類の特徴を把握しておけば、対策もしやすくなります。主なフケの種類は下記のとおりです。
- 乾性フケ
- 脂性フケ
以下で具体的な特徴をそれぞれ紹介します。
乾性フケ
特徴 | ・白くて小さい ・カサカサしている ・パラパラと落ちてくる |
乾性フケが発生しやすい人の特徴 | ・乾燥肌の方 |
乾性フケが発生しやすい季節 | ・秋〜冬 |
乾性フケは、カサカサと乾燥しているのが特徴のフケです。主に乾燥肌の方に多く発生する傾向があり、秋〜冬の乾燥する季節はとくに発生しやすいといわれています。
脂性フケ
特徴 | ・黄白色 ・ベトベトしている ・頭皮や髪の毛に張り付く |
脂性フケが発生しやすい人の特徴 | ・頭皮の皮脂が多い方 |
脂性フケが発生しやすい季節 | ・夏 |
脂性フケは乾性フケよりも大きく、ベトベトした感触が特徴です。頭皮の皮脂が多い方に発生しやすく、主に高温多湿な夏の季節に多く発生すると考えられています。
フケの原因
フケが多く発生してしまう主な原因は下記の5つです。
- 生活習慣の乱れ
- 乾燥
- ストレス
- 洗髪不足や過剰な洗髪、シャンプーのすすぎ残し
- 頭皮の疾患
思い当たる点がある方は、早めに原因を取り除きましょう。以下で詳しい内容を紹介します。
生活習慣の乱れ
先述したように、ターンオーバーが乱れると角質細胞が大量に剥がれ落ち、フケが目立つようになります。
原因はさまざまですが、代表的な原因の一つが生活習慣の乱れです。寝不足などによって生活習慣が乱れると新陳代謝に必要な成長ホルモンが不足することで頭皮環境が悪くなってしまう場合があります。
乾燥
カサカサとした感触が特徴の乾性フケは、主に頭皮の乾燥が原因で発生するといわれています。乾燥肌の方はとくに頭皮が乾燥しやすいので注意が必要です。
また、乾燥肌でない場合も、過剰な洗髪やドライヤーのかけすぎによって頭皮の乾燥を招くことがあります。
ストレス
過度なストレスは、乾性フケと脂性フケが発生する原因になる場合があるので気をつけましょう。
ストレスを抱えすぎると体内のホルモンバランスに乱れが生じ、ターンオーバーのサイクルに異常が発生することでフケの発生に繋がってしまいます。
洗髪不足や過剰な洗髪、シャンプーのすすぎ残し
洗髪不足で頭皮の皮脂が過剰にあると皮脂を栄養とする細菌が増殖し、ターンオーバーが乱れてしまいます。ターンオーバーの乱れはフケの原因になるので、洗髪不足の方は注意してください。
ただし、洗髪不足だからといって過剰に洗髪をするのは避けましょう。過剰に洗髪をすると頭皮に必要な皮脂まで洗い流してしまい、乾燥を引き起こすことでフケが発生する場合があります。
このほか、シャンプーのすすぎ残しもフケの原因になり得ます。
頭皮の疾患
フケが多い場合は、症状としてフケが発生する疾患が生じている可能性も考えられます。心配な方は、早めに医療機関に相談すると良いでしょう。
フケの原因になる疾患
前述のとおり、疾患の種類によっては症状としてフケが発生する場合があります。フケが発生する主な疾患は下記の2種類です。
- 脂漏性皮膚炎
- 粃糠性脱毛症
以下で主な特徴や具体的な症状を詳しく解説します。
脂漏性皮膚炎
脂漏性皮膚炎とは、主に頭皮や顔などの皮脂が多い部分に発生する皮膚炎のことです。発症すると赤みやかゆみ、皮むけなどの症状があらわれ、頭皮に炎症が起きた場合は大量のフケが発生することもあるといわれています。
主な原因は遺伝的な要因やストレスのほか、皮膚に存在する「マラセチア」と呼ばれるカビの増殖も関係していると考えられています。
粃糠性脱毛症
粃糠性脱毛症は、乾燥した細かいフケが大量に発生して薄毛になってしまう病気です。発生したフケが毛穴を塞いでしまい、炎症を起こすことで抜け毛が増えていくといわれています。
粃糠性脱毛症の主な原因はフケの発生にあります。先述したように、過剰な洗髪やストレス、生活習慣の乱れなどはフケの発生に繋がるので気をつけましょう。
フケの対策方法
大量に発生したフケは不潔な印象に繋がるほか、頭皮の疾患の原因になる可能性もあるため、早めに対策を行いましょう。フケは下記4つの方法で対策することができます。
- 規則正しい生活を送る
- 食生活に気をつける
- ストレスを溜めないようにする
- 洗髪は正しい方法で行う
以下で詳しい対策方法を順番に解説します。
規則正しい生活を送る
生活習慣の乱れはターンオーバーの乱れに繋がり、ターンオーバーの乱れはフケの発生に繋がります。ターンオーバーを乱さないためにも、規則正しい生活を送るように心がけましょう。
規則正しい生活を送る上で、とくに注意したいのが毎日の起床・就寝時間です。日によって起きる時間や眠る時間がバラバラだと生活習慣が乱れてしまうのはもちろん、頭皮環境が悪化する可能性もあるので気をつけてください。
食生活に気をつける
近年では手軽に買えるファストフードなどで食事を済ませる方が増えていますが、こうした高カロリーな食事は頭皮の皮脂が増加する原因となり、フケの発生に繋がる場合があるので注意してください。
頭皮をはじめとした皮膚の健康を保つためには、栄養素のバランスを重視した食事を心がけることが大切です。食事の内容が偏りやすい方は、この機会に食生活を見直しましょう。
とくに、健康的な皮膚や髪の毛を作る効果に期待できるビタミンB2、ターンオーバーのリズムを整える役割を持つビタミンB6は積極的に摂取することをおすすめします。ビタミンB2はレバーや牛乳をはじめとした乳製品、ビタミンB6はマグロやサンマなどに多く含まれています。
ストレスを溜めないようにする
ストレスはフケが発生する原因の一つです。ストレスを受けやすい方は普段からストレス解消の時間を設け、ストレスを溜めすぎないように心がけてください。
ストレス解消法は人によってさまざまですが、例としては下記のような方法があります。
- 趣味に没頭する
- 映画鑑賞や読書をして感情を刺激する
- 瞑想をする
- しっかり睡眠をとる
- 適度に運動をする
このほか、仲の良い友人と会話をしたり、気分転換に出かけたりするのもおすすめです。自分に合った方法で日頃のストレスを発散しましょう。
洗髪は正しい方法で行う
洗髪不足や過剰な洗髪、シャンプーのすすぎ残しはフケが発生する原因になります。洗髪が原因で発生するフケを対策するためにも、正しい方法で洗髪を行いましょう。ここでは正しい洗髪方法を紹介するので、入浴の際はぜひ意識してみてください。
- ぬるま湯で予洗いをする
- シャンプーはすぐに頭皮につけず、まず手にとって泡立てる
- シャンプーを十分に泡立てたら、指の腹を頭皮にあてて優しく洗う
- すすぎ残しがないように注意しながら、ぬるま湯でシャンプーを洗い流す
また、入浴後にドライヤーをかける際は、頭皮との距離が近くなりすぎように気をつけましょう。ドライヤーが近すぎると熱風によって頭皮が乾燥し、フケの発生に繋がる可能性があります。ドライヤーと頭皮の距離は、最低でも10cm以上は離しておくことをおすすめします。
頭皮ケアをするならポリピュアスカルプシャンプーがおすすめ
フケ対策には、普段の頭皮ケアも欠かせません。頭皮をケアするには「マッサージをする」、「生活習慣を改善する」などさまざまな方法がありますが、よりしっかりとケアしたい方には「ポリピュアスカルプシャンプー」を使ったケアがおすすめです。
ポリピュアスカルプシャンプーは、通常のシャンプーでは落ちにくい頭皮や毛穴に詰まった余分な皮脂、スタイリング剤などをスッキリと洗浄してくれる薬用シャンプーです。4種の有効成分(ピロクトンオラミン、グリチルリチン酸2K、サリチル酸、トコフェロール酢酸エステル)を同時配合し、フケやかゆみを防ぐ効果に期待できます。
また、アレルギーテスト済みのため、シャンプーによる刺激が心配な方でも気軽にお使いいただけます。シャンプーを活用した頭皮ケアを検討している方は、この機会にぜひお試しください。
フケを予防するために今すぐ対策を始めよう
頭皮や髪の毛にフケがついていると、不潔な印象に繋がってしまいます。「最近フケが増えてきた」と感じる場合は早めに原因を取り除き、対策しましょう。
また、フケのほかに頭皮のかゆみ、赤みなどがある場合は、頭皮に疾患が生じている可能性も考えられます。気になる症状がある方は、医療機関に相談することをおすすめします。