最近鏡を見ていて白髪が気になったことはありませんか。白髪があると実年齢より老けて見えたり、疲れている印象を与えてしまったりするので、なんとかしたいと思う方もいらっしゃるかもしれません。この記事では白髪ができる仕組みや原因を詳しく解説し、白髪の改善に効果がある方法や育毛剤を活用して白髪予防する方法を紹介していきます。
白髪ができる仕組み
そもそも白髪はなぜできるのかというと、髪に色を与えているメラノサイト(色素幹細胞)という細胞に問題が起きることで「メラニン色素」が作られなくなることが原因と言われています。
人間の髪の毛は毛根で作られて新しく生えてきますが、実は作られたばかりの髪の毛はすべて白髪です。白髪の状態の髪がメラニン色素を取り込むことで、色のついた髪の毛になります。髪の色は、メラニン色素の種類と量が大きく関係しており、たとえばメラニン色素の量が多いと黒髪、少ないとブロンド、色素がほとんどない場合に白髪といった影響があります。
メラニン色素を作り出しているメラノサイト(色素幹細胞)に問題が起きると、髪に色素が取り込まれないまま生えてしまい白髪になるのです。
白髪には2つのタイプがある
白髪は原因となっている問題によって「休止型白髪」と「欠乏型白髪」の2つのタイプに分けることできます。
まず「休止型白髪」については、頭皮トラブルや栄養不足、ストレスといった問題によって一時的にメラノサイト(色素幹細胞)が休止している状態のことで、問題が改善された場合には、黒髪に戻る可能性があるものです。
一方、「欠乏型白髪」は、メラノサイト(色素幹細胞)が老化などによって減少、欠乏している状態で、髪の毛を黒くするメラニン色素が作り出せない状態にあります。
休止型白髪と異なる点は、メラニン色素を作り出せないため一度白髪になった髪の毛が元の髪色に戻ることがないというところです。
白髪の主な原因とは？白髪になる主な4つの理由
白髪になる主な原因として考えられるのは以下の4つです。
- 加齢によるもの
- ストレスによるもの
- 日常生活、生活習慣によるもの
- 遺伝によるもの
白髪の原因は日々の生活や人間の体の仕組みと密接に関係しているなど、さまざまな理由があります。それぞれの原因を詳しく確認していきます。
白髪の原因①加齢によるもの
白髪になる原因として、もっとも代表的なのが加齢によるものです。人間の体は加齢による老化で日々衰えていきますが、髪の毛も同様に老化で衰えていきます。
メラノサイト(色素幹細胞)が老化すると、メラニン色素の生成される量が少なくなり、髪が色素を取り込めず白髪になってしまいます。
白髪の原因②ストレスによるもの
強いストレスを感じることで、白髪が増えるというのもよく言われていますが、ストレスが原因で白髪が増えることには、自立神経が大きく関係しています。
自立神経が乱れることで、頭皮の血流が悪くなり血行不良を起こしてしまい髪の毛や頭皮に充分な栄養が行き渡らず、メラノサイト(色素幹細胞)の働きが悪くなります。
メラノサイトの働きが悪くなると、メラニン色素を取り込めず白髪のまま髪の毛が生えてきてしまいます。
白髪の原因③日常生活・生活習慣によるもの
日常生活や普段の生活習慣のなかにも、白髪になる原因は潜んでいます。なかでも大きな原因となるのが、食生活の乱れによる栄養不足。
髪の毛は主にタンパク質(アミノ酸)から作られており、タンパク質(アミノ酸)が摂取できないことや髪の毛を育てる役割があるビタミン、亜鉛といった栄養素が不足すると、髪の毛に栄養が送られなくなってしまうので、白髪になりやすくなります。
普段の生活のなかで、しっかりとバランスの良い食事を摂るように心がけることが大切です。
また、栄養不足のほかにも、睡眠不足も頭皮環境の乱れに繋がり白髪になりやすくなるので、注意が必要です。
白髪の原因④遺伝によるもの
白髪の原因には遺伝による影響もあると言われていますが、根拠がある学説などは現在発表されていません。しかし、髪質や髪の色合いについては遺伝するので、白髪との因果関係がまったくないとは言い切れないのです。
白髪の予防法・対処法とは？
ここまで、白髪の原因について説明してきましたが、白髪を予防・対処するのにどのような方法が有効なのでしょうか。
白髪の原因から考えられる予防・対処方法としては、以下の3つが挙げられます。
- 頭皮環境の改善
- 生活習慣の見直し
- 育毛剤の活用
白髪の予防・対処に有効な方法をそれぞれ詳しく紹介していきます。
頭皮環境の改善
まず白髪の予防・改善方法として行うべきことは頭皮環境を改善することです。
頭皮環境が悪いと毛根に栄養が届かなくなることで白髪になりやすく、雑菌の繁殖でフケやかゆみといった頭皮トラブルにも繋がります。
頭皮環境の改善には、特別難しいことをする必要はなく、以下のことを意識して行うようにしましょう。
- 髪の毛をブラッシングして髪の毛についたほこりやゴミを取り除く
- シャンプーをしっかりして髪の毛や頭皮の汚れを落とす
- 頭皮マッサージをして頭皮の血行を良くする
どれも日々の暮らしのなかで簡単に実践できるものばかりなので、白髪が気になっているという方はまず実践してみてください。
生活習慣の見直し
白髪の予防・改善には、現在の生活習慣の見直しをすることも大事です。
とくに生活習慣の基本となっている「食事」「睡眠」「運動」の3つが重要になります。まず、さきほども白髪の原因のひとつとして紹介した「食事」については、髪の毛や頭皮に栄養が行き渡るように、バランスの良い食生活を心がけましょう。「運動」は、体の老化を抑える力や血行を促進させる効果が期待できます。最後に「睡眠」ですが、寝不足や不規則な睡眠サイクルは、ストレスや自立神経の乱れの原因になります。
「食事」「睡眠」「運動」の3つを意識して、規則正しい生活習慣を送ることが白髪の予防・改善に繋がります。
育毛剤の活用
育毛剤は、抜け毛対策・薄毛改善などに使われるイメージがありますが、実は白髪の予防に対しても効果が期待できます。育毛剤の成分には、育毛・発毛促進といった効果のほかに、頭皮環境を正常に保つ効果もあり、正しく使用することで毛根に栄養が届くようになり、黒髪が生えやすくなります。
ただし、育毛剤を使用して予防効果が期待できるのは、休止型の白髪の場合のみで、欠乏型の白髪に対しては効果がなく、黒く戻すことはできませんので注意が必要です。
白髪の予防に育毛剤の使用も!? 育毛剤の3つの効果
白髪の予防・改善方法を説明してきましたが、もっともおすすめなのが、育毛剤を使用することです。
育毛剤には下記の3つの効果があります。
- 頭皮環境改善
- ・血行促進
- 雑菌繁殖防止
育毛剤の効果は、白髪の予防に対しても有効です。
ここからは育毛剤が持つそれぞれの効果を詳しく紹介していきます。
効果①：頭皮環境改善効果
育毛剤には、頭皮の炎症を防ぎ、フケやかゆみを抑え、頭皮環境を改善する抗炎症作用のある成分が含まれています。白髪の原因となる頭皮環境の悪化を防ぐこと・改善することができます。
効果②：血行促進効果
育毛剤には、育毛・発毛を促進させるため頭皮の血行を促す効果があります。血行が促進することで、髪の毛の成長に必要な栄養が毛根まで届きやすくなります。
効果③：雑菌繁殖防止効果
頭皮は髪の毛が密集していることや皮脂の分泌が多い環境ということもあり、普段から雑菌が繁殖しやすい部位です。育毛剤には、殺菌作用のある成分が含まれており、雑菌の繁殖を防ぐ効果があります。
育毛剤と合わせて洗髪や頭皮マッサージを行うとより効果的
ここまで紹介してきたように普通に育毛剤を使用するだけでも、白髪の予防効果がありますがそれだけではなく、一緒に行うと効果的なのが「洗髪」と「頭皮マッサージ」です。
育毛剤に含まれている成分を頭皮全体に行き渡らせるには、清潔な状態の頭皮に使用しなければなりません。まずはしっかりとシャンプーを使用して洗髪を行い、髪の毛のゴミやほこりを落とします。
洗髪をした後、育毛剤をつけて頭皮マッサージをしてあげると、頭皮が柔らかくなり血行促進しやすくなる効果があります。
ただ育毛剤を使うだけでなく、上記のポイントを踏まえることによって、効果をより一層高めることが可能です。
※詳しい頭皮マッサージや洗髪の方法についてはこちら。（詳細別記事へリンク）
白髪の原因を知れば予防・改善の方法が分かる
白髪の原因や予防方法について詳しく解説してきました。
白髪の原因には、日常生活・生活習慣の乱れなどといったものから加齢やストレスなど、さまざまなことが関係しているのです。白髪があったとしても、原因を知ることができれば頭皮環境の改善や育毛剤を使用することで予防・改善できる場合があります。
白髪が気になっている方はまず、予防として育毛剤を使用することで頭皮環境を正常に保つことから始めてみてはいかがでしょうか。
