頭皮環境を整えて薄毛を予防するヘアケア製品「ヘアトニック」のなかでも、抜け毛予防や発毛促進効果が期待できるような攻めの成分が配合されている製品を「育毛トニック」と呼びます。
「育毛」と名のつく製品であることから、育毛トニックの薄毛・抜け毛予防効果に期待している方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、育毛トニックの概要から配合されている成分・効果などについて詳しく解説していきます。正しい使い方や併せて検討したい薄毛・抜け毛予防法などもご紹介していますので、育毛トニックで頭皮や髪の環境を改善したいと考えている方はぜひご覧ください。
育毛トニックの概要
育毛トニックおよびヘアトニックとは、頭皮環境を整えて薄毛を予防するヘアケア製品のことです。約90%の水とアルコールに保湿成分が配合されており、頭皮用の化粧水のようなイメージです。
薄毛・抜け毛の原因はさまざまですが、その1つに乾燥によるフケや皮脂のベタつきによるかゆみといった頭皮環境の悪化が挙げられます。つまり薄毛・抜け毛対策においては頭皮環境の改善が欠かせないため、ヘアトニックの活用が有効なのです。
育毛トニックは、ヘアトニックの中でも保湿やフケ・かゆみの抑制など頭皮環境の改善が期待できる製品を指します。
通常のヘアトニックでは物足りない、もっと積極的に薄毛・抜け毛対策をしたいという方には、医薬部外品に分類されている育毛トニックを検討してみてはいかがでしょうか。
育毛トニックと発毛剤の違い
上で見たように、育毛トニックと標榜する製品には、育毛効果が期待できる成分が配合されています。しかし、あくまでも育毛トニックは「医薬部外品」に分類される製品であるため、「医薬品」に分類される発毛剤とは効果が異なります。
具体的には、育毛トニックは同じ医薬部外品である育毛剤と同様に、頭皮の保湿やフケ・かゆみの抑制、血流促進によって頭皮環境を整え、抜け毛を「予防」するものです。
一方、医薬品である発毛剤にはミノキシジルなど発毛作用のある成分が含まれており、育毛トニックと比較すると「攻めの姿勢」にある製品であるといえます。
ふたつの製品は使用目的が異なるため、自分の目的に合った製品を使うことが大切です。薄毛や抜け毛の進行具合によっては、育毛トニックや育毛剤ではなく発毛剤を使うべきケースもあるので、気になる方は医療機関に足を運んでみましょう。
育毛トニックに配合されている成分
育毛トニックは頭皮環境を整えて薄毛を予防する製品ですが、一体どのような成分が配合されているのでしょうか。以下では、育毛トニックに配合されている主な成分とその働きを表形式でまとめて解説します。
成分 | 効果 | 成分例 |
---|---|---|
保湿成分 | 乾燥によるフケを防止する | ・アミノ酸 ・カンゾウ葉エキス ・ユーカリエキス |
抗炎症成分 | 炎症によるかゆみやかぶれを防止する | ・トウガラシエキス ・ピロクトンオラミン ・グリチルリチン酸二カリウム |
育毛トニックには、肌の水分を保持する要素のひとつであるアミノ酸や、一般医薬品にも配合されるグリチルリチン酸二カリウムなどが配合されています。育毛トニックを選ぶ際は、上記のような成分がしっかりと配合されているかどうかもチェックしてみてください。
育毛トニックが持つ効果
ここでは、育毛トニックが持つ以下の効果を詳しく解説していきます。
- ①抜け毛予防効果
- ②発毛促進効果
- ③頭皮環境の保全効果
①抜け毛予防効果
脱毛因子の抑制や頭皮の血行促進によって抜け毛を予防する効果が期待できます。
具体的な有効成分として、t-フラノバン、アデノシン、ショウキョウエキスなどが挙げられます。
②発毛促進効果
育毛トニックには血行を促進し、発毛を促す効果が期待できます。
髪の毛は、上で見たように毛母細胞が素となっています。毛母細胞は毛包の奥にあり、血管から運ばれてきて届いた栄養素をエネルギーにして髪の毛を成長させます。そこで発毛を促すためには、毛母細胞の活性と血行の促進が欠かせません。
具体的な成分として、センブリエキス、ニンジンエキス、パントテニルエチルエーテル、ペンタデカン酸グリセリドなどが挙げられます。また、上で見たt-フラノバン、アデノシン、ショウキョウエキスにも、発毛促進作用があると認められています。
③ 頭皮環境の保全効果
上で見たように、薄毛・抜け毛の原因には頭皮環境の悪化も考えられます。生活習慣が乱れていたり、シャンプー後に頭皮を湿らせたまま放置したりすると、頭皮に雑菌が繁殖し、抜け毛の増加につながってしまう可能性があるのです。
頭皮環境を改善するためのアプローチとしては、殺菌や保湿があります。具体的な成分として、クジン抽出液、シメン-5-オール、ニンジンエキスなどが挙げられますが、一部の育毛トニックにはこれらの成分が配合されています。
また、頭皮は乾燥すると、バリア機能が低下して外部刺激を受けやすくなり、赤みやかゆみ、痛みの原因になります。このような炎症は発毛に悪影響を及ぼす可能性があるため、育毛トニックに配合される保湿成分でしっかり頭皮の乾燥を防ぐことも大切です。
育毛トニックの使い方
ここでは、実際の育毛トニックの使い方について解説します。
正しく使って効果を最大限に発揮できるよう、ぜひ参考にしてください。
ただし前提として、製品にもよりますが基本的には、頭皮に傷や炎症、湿疹などがある場合は、強い刺激となる可能性があるため使用を控えた方が良いでしょう。
①シャンプーの後に使う
育毛トニックは、事前のシャンプーで汚れを落としてから使用します。
シャンプーの後は、頭皮を含む全身が温まって柔軟になっていることもあり、育毛トニックを塗布すると浸透力がより高まるタイミングなのでおすすめです。
②髪の毛はしっかり乾かす
シャンプーの後、頭皮が濡れたままだと、育毛トニックの成分が流れ出してしまいうまく頭皮に作用しないほか、雑菌の繁殖に繋がってしまう可能性があります。シャンプーの後は、タオルドライである程度の水気をとってから、ドライヤーでしっかりと髪の毛を乾かしておきましょう。
ただし、ドライヤーの当てすぎには注意が必要です。ドライヤーは、使い方1つで頭皮や髪の毛へのダメージが大きく変わります。ドライヤーの正しい使い方について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
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③全体的に塗布して揉みこむ
髪の毛がしっかり乾いたら育毛トニックを頭皮全体に散布して揉み込むように頭皮マッサージします。頭皮マッサージは、爪を立てずに指の腹を使って、気持ち良いと感じる強さで行うのがコツです。
頭皮マッサージをすると、育毛トニックが毛根に浸透しやすくなるだけではなく、血行促進やリンパ液循環につながり新陳代謝を高める効果が期待できます。適切なマッサージは健康な頭皮や髪の毛の成長につながるので、丁寧に行いましょう。
髪の毛が長い方は、育毛トニックを塗布する前に小分けにしておくと、頭皮にトニックを塗布しやすくなるでしょう。
塗布した箇所がしみるなどの異変を感じた場合は、すぐに洗い流すか水に濡らしたティッシュで優しくふき取るようにしましょう。症状がひどい場合、使用を中止し医療機関を受診するようにしてください。
育毛トニックを使う際の注意点
育毛トニックには、抜け毛予防や発毛促進などの効果が期待できる成分が配合されています。製品によっては殺菌成分としてアルコールが含まれていたり、頭皮に爽快感が得られるような成分も併せて配合されていたりする場合もあり、なかには強い刺激を感じる方もいます。
特にアルコール過敏症の方や肌が弱い方は注意が必要なので、育毛トニックではなく「低刺激性の育毛剤」という選択肢も検討してみましょう。
低刺激性の育毛剤なら「ポリピュアEX」がおすすめ
育毛剤の「ポリピュアEX」は、肌が弱く頭皮が荒れやすい方が使うことを考え、香料や着色料などの添加物が含まれていません。
いっぽうで5つの有効成分(ニンジンエキス、センブリエキス、パントテニルエチルエーテル、グリチルリチン酸ジカリウム、塩酸ジフェンヒドラミン)を配合しており、フケやかゆみを抑制して頭皮環境をすこやかに保ちます。また、独自の保湿成分「バイオポリリン酸」が配合されており、頭皮の乾燥を防ぐ効果も期待できます。
「ポリピュアEX」は製造過程においても低刺激性にこだわっており、敏感肌対応パッチテスト(※1)やアレルギーテスト(※2)なども実施しています。
薄毛・抜け毛対策は、毎日コツコツ続けてこそ功を奏するので、低刺激な製品を選ぶことはとても重要です。ぜひ毎日の頭皮ケアにポリピュアEXを利用してみてはいかがでしょうか。
※1 24時間単回皮膚接触による一次刺激性を確認し、皮膚科専門医が判定・評価する試験。すべての方にアレルギー反応が出ないことを証明するものではありません
※2 24時間閉塞パッチテストを複数回行い、ヒトでの累積刺激反応を観察後、皮膚科専門医が判定・評価する試験(アレルギー反応)。すべての方にアレルギー反応が出ないことを証明するものではありません
育毛トニックのまとめ
育毛トニックは、頭皮環境を整えて薄毛を予防してくれる成分が配合されているため、育毛剤と同様に薄毛・抜け毛対策として有効な選択肢のひとつです。
ただし、刺激が強い製品もあり、肌が弱い方は塗布後にしみたり頭皮がひりついたりする場合もあります。異常を感じた際には医療機関を受診するなど、医師への相談を検討しましょう。
育毛トニックの清涼感や殺菌成分が苦手な方には、「ポリピュアEX」をはじめとした低刺激性にこだわった育毛剤がおすすめです。
育毛トニックや育毛剤、発毛剤はそれぞれで効果や配合成分が異なります。本記事がご自身の頭皮環境や薄毛の進行状況に合った対策法選びの一助となれば幸いです。