脂漏性皮膚炎は、頭部にあらわれる湿疹の一種です。適切な治療をせず症状を放置した結果、抜け毛が増えたりAGAの遠因となったりすることがあります。
本記事では、脂漏性皮膚炎と脱毛症(AGA)との関係やそもそもの発症の原因、治療方法などを解説します。併せて日常的に取り組める対策やおすすめシャンプーについても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
脂漏性皮膚炎は脱毛症を誘発することがある
脂漏性皮膚炎とは、頭皮や顔の周り、生え際などに赤みやフケ、かゆみなどの症状が現れる湿疹のことです。時には、脂ぎった黄色い鱗屑が生じることもあります。
頭皮や生え際、顔面などの、皮脂の分泌が盛んでベタつきやすい部位にできやすい傾向があります。
また、乳児(通常は生後3カ月)や10代の方、30~70歳の方が発症しやすいといわれています。家系内に遺伝することもあり、冬などの寒い時期になると症状が悪化します。
頭皮は常に外気に触れており、脂漏性皮膚炎によって頭皮環境が悪化したまま放置した結果、健康な髪が成長しにくくなったり抜け毛が増えたりする可能性もあります。AGAのように、頭皮が透けて見えたり部分的に髪が薄くなったりすることもあるので、そうなる前に、脂漏性皮膚炎の原因を知ったうえで適切な治療を受けることはとても大切です。
脂漏性皮膚炎とAGAの関係性は?
上で見たように、脂漏性皮膚炎になった結果、抜け毛が増えて頭皮が透けて見えたり部分的に髪が薄くなったりすることがあります。ですが、脂漏性皮膚炎がAGAの直接的な原因になるわけではありません。
ただし、脂漏性皮膚炎のかゆみやフケによる頭皮環境の悪化がAGAの遠因となる可能性はあります。頭皮環境のケアはAGA対策としても有効ですので、どちらにせよ脂漏性皮膚炎を放置することは避けるべきです。
脂漏性皮膚炎の原因は?
脂漏性皮膚炎の原因の1つは、マラセチアというカビの一種です。頭皮には、マラセチア菌が存在しています。
「頭皮にカビ?!」と思うかもしれませんが、そもそもマラセチアは、どの人間の皮膚にも潜む常在菌であり、皮脂をエサとしています。マラセチアは、エサである皮脂が増加したり特定のpH・湿度・温度になったりすることによって活性化します。
すると、普段は皮膚に害を与えないはずが、活性化する際に皮脂に含まれる「中性脂肪」を「遊離脂肪酸」という皮膚に刺激を与える物質に分解することが原因で、脂漏性皮膚炎が起こってしまうのです。
また、マラセチアのほか、生活サイクルや食生活、ホルモンバランスの乱れが原因となることもあります。
脂漏性皮膚炎の治療方法
脂漏性皮膚炎は、適切な治療でマラセチアのそもそもの数を減らさなければ症状が改善されないため、ほかの皮膚炎よりも慢性化・再発しやすいという懸念があります。
市販の軟膏ではマラセチアの数を減らせないため、皮膚科を受診して以下のような適切な治療方法を実践することが大切です。
まず、皮膚科で脂漏性皮膚炎を診断されると、主に外用薬の「抗真菌薬」が処方されます。「抗真菌薬」は、マラセチアの活性を抑える効果が期待できるもので、クリームタイプや液体のローションタイプが存在します。
かゆみが強い、皮脂の分泌がかなり多いなど、症状によっては「抗真菌薬」以外にも、抗生物質、ビタミンB2やB6の錠剤、保湿ローションなどが処方される場合もあります。
これらの薬物療法と併せて、生活サイクルや食生活、ホルモンバランスの乱れといった原因の根絶も目指していくことが求められます。例えば、睡眠不足や運動不足、脂っこい食事、ストレスの溜め込みなどには注意が必要です。
日常的に取り組める脂漏性皮膚炎への対策
抜け毛が増えてAGAの遠因となることもある脂漏性皮膚炎にならないために、日常的に取り組める対策があります。
大切なのは、マラセチアのエサである皮脂を増やさないようにし、頭皮を清潔に保つことです。必要不可欠なのは、1日1回以上の洗顔・洗髪です。
洗顔は、低刺激の商品を使用して、適度に泡立ててからそっと撫でるように行いましょう。水分を拭き取るときはタオルでごしごしするのではなく、軽く押し当てるようにしてください。
洗髪の際、シャンプーは髪や頭皮に直接つけると洗浄力が高すぎて皮脂を落としすぎる原因となるため、十分に泡立ててからつけるようにしましょう。シャンプーをつけたら、爪を立てないように指の腹で気持ちよく感じる加減で頭皮を撫でるように行いましょう。
すすぐ際はぬるま湯で、すすぎ残しがないようにしっかり洗い流すことがコツです。特に首筋や耳の裏、前髪の生え際などは、すすぎ残しが多いため注意してください。
洗髪時は「ポリピュア スカルプシャンプー」をはじめとした、毛穴に詰まった皮脂まで落とせる製品を選ぶと、マラセチアのエサである皮脂を落とせるのでおすすめです。
「ポリピュア スカルプシャンプー」は、通常のシャンプーで落ちにくい頭皮や毛穴に詰まった余分な皮脂、スタイリング剤までスッキリ洗浄する効果が期待できます。また、ふけやかゆみを防ぐとともに頭皮を清潔に保ち、頭皮環境を整える効果も期待できます。ノンシリコンタイプのため、髪や頭皮のダメージを少しでも抑えたい方にもおすすめできるシャンプーです。
1日1回以上の洗顔・洗髪を徹底して、脂漏性皮膚炎への対策を行っていきましょう。
脂漏性皮膚炎による脱毛症のまとめ
脂漏性皮膚炎による赤みやフケ、かゆみは時に頭皮環境を悪化させ、抜け毛を増やしたりAGAの遠因となったりすることがあります。
脂漏性皮膚炎の原因は、皮脂のエサとするマラセチアという常在菌です。脂漏性皮膚炎にならないためには、皮脂を増やさない・かつ清潔に保つために、1日1回以上の洗顔・洗髪を心がけましょう。
洗髪に使用するシャンプーは髪や頭皮へのダメージを左右するほか、合う・合わないの個人差が出やすいため、製品選びがとても大切です。「ポリピュア スカルプシャンプー」なら、ノンシリコンタイプでダメージを軽減しつつも、通常のシャンプーで落ちにくい頭皮や毛穴に詰まった余分な皮脂をしっかりと落としてくれるのでぜひ活用してみてください。