「冬になると抜け毛が増える気がする…」
「抜け毛と季節には、何か関係はあるの?」
こんな不安や疑問を抱えていませんか? この記事では、冬の抜け毛の特徴や注意が必要な抜け毛のサインについて説明します。
また、冬の抜け毛対策は日々の積み重ねが大事ということで、3つの抜け毛を抑えるのに有効的な「ヘアケア方法」「日々の過ごし方」「食べ物」もご紹介します。
抜け毛・薄毛が気になっている方だけでなく、まだ大丈夫だろう…と思っている方も抜け毛予防につながるので、ぜひ参考にしてみてください。
抜け毛が増えるのは秋!ただし冬も要注意
春夏秋冬のなかで最も抜け毛が増えるのは「秋」と言われています。
夏の強い紫外線によって受けた頭皮へのダメージ、夏バテによる栄養不足、夏の暑さによる疲労、エアコンによる頭皮の乾燥、これらのツケは秋になってから現れるようです。
また、秋ならではの理由として、急に気温が下がり自律神経のバランスが崩れることも挙げられます。
交感神経の優位状態が続くと血管が収縮し、血行不良を起こします。すると、髪に必要な栄養素や血液が行き渡りにくくなり、抜け毛が発生しやすくなるのです。
実際、秋になると1日に150~200本ほど抜ける人もいます。基本的に1日あたりで抜ける髪は50~100本ほどなので、どれほど増えているのかが伺えるでしょう。
ただ、秋だけに気をつければ良い訳ではなく、冬も冬なりに抜け毛が増えやすい時期でもあります。続いては、冬に抜け毛が増える原因について説明します。
冬に抜け毛が増えると感じる2つの理由
抜け毛が増えやすいのは秋ですが、冬もまた注意が必要です。冬に抜け毛が多いと感じるのは、以下2つの理由があるからです。
- 頭皮の乾燥
- 頭皮の血行不良
それぞれを詳しく解説します。
原因①頭皮の乾燥
冬は湿度が低く、乾燥しやすい時期です。その上、エアコンによる温風は頭皮の乾燥を悪化させる原因でもあります。
頭皮が乾燥すると健康的な髪が育ちにくくなるため、結果として髪が抜けやすくなるのです。
原因②頭皮の血行不良
健康的な髪を作るためには、十分な栄養が必要です。
しかし、寒い冬は体が冷えやすく、身体全体の血行が悪くなります。すると頭皮も血行不良となり、髪に必要な栄養が行き渡りにくくなるのです。
栄養不足に陥った髪はハリやコシがなくなり、次第に細くなります。その結果、髪が抜けやすくなるのです。
冬といった季節の変わり目は抜け毛が増えるタイミング
髪が抜ける現象は、ヘアサイクルによって発生する「自然脱毛」と、何かしらの原因によって起こる「異常脱毛」のどちらかです。季節の変わり目に抜け毛が増えるのは、この2つの脱毛が同じタイミングで発生するからです。
自然脱毛に関しては生理現象なので、気にすることではありません。しかし、異常脱毛は生活習慣の乱れや過剰なストレス、ホルモンバランスが崩れているなどによって起きるため、見過ごすことはできません。
では、なぜ季節の変わり目というタイミングで異常脱毛が起きるのでしょうか。それは前の季節で紫外線や乾燥などのダメージを受けていた毛が「休止期」から「成長期」へと向かえるタイミングが季節の変わり目と重なりやすいからです。
とくに、秋口と春先は抜け毛が増えやすいと言われています。秋口は夏に受け続けた強い紫外線による頭皮ダメージ、春先は冬の乾燥による頭皮のターンオーバーの乱れが、それぞれ影響しやすいです。
いずれにせよ、季節の変わり目に抜け毛が多くなる場合は、前の季節の過ごし方を改めるようにしましょう。
こんな冬の抜け毛は危険のサイン
冬の抜け毛で気をつけるべきは「異常脱毛」によって抜けた髪です。「異常脱毛」によって抜けた髪には、以下の特徴があります。
- ハリやコシがない
- 短い
- 毛根の小さい
- 毛根が黒い
基本的には抜け毛の多さよりも、髪の質で判断するべきです。例え、抜け毛の量が少なくても細い髪ばかり抜けている人は、すでに危険信号が出ている可能性もあります。
抜け毛は少なくとも、髪が細くなればなるほど、頭皮が目立ちやすくなるので油断できません。
ただ、1日に抜ける髪の量が明らかに多い場合は要注意です。1日に200本以上抜ける、シャンプーやドライヤーをしている時にごっそり抜ける、といった場合は対策が必要となります。
冬の抜け毛を抑えるヘアケア方法
乾燥しやすく血行不良に陥りやすい冬は、工夫したヘアケア方法で抜け毛予防ができます。
とくに、毎日実践してほしいヘアケア方法は以下の4つです。
- シャンプーとドライヤーの方法を見直す
- ローションやオイルで潤いを与える
- 育毛剤で頭皮環境を整える
- 頭皮マッサージで血行促進
やり方を間違うと逆効果になる恐れもあるので、ポイントを抑えながら正しい方法でおこないましょう。
シャンプーとドライヤーの方法を見直す
洗浄力の強すぎるシャンプーを使ったり、1日に2回以上洗髪したりすると、必要な皮脂まで洗い落としてしまいます。
皮脂が少なくなった頭皮はバリア機能が低下し、抜け毛を増やします。シャンプーは頭皮にやさしいアミノ酸系シャンプーに切り替え、洗髪頻度は1日に1回までにしましょう。
ドライヤーの長時間使用もまた、頭皮の水分を蒸発し、乾燥状態を招きます。ドライヤーの前にタオルドライで髪の水分をふき取り、短時間で済むよう工夫しましょう。乾燥を防ぐため、ドライヤーを小刻みに動かすのもポイントです。
ローションやオイルで潤いを与える
冬は肌が乾燥しやすいのと同じで、頭皮も乾燥しやすい時期です。
そのため、手や足だけでなく頭皮もまた、ローションやオイルで保湿ケアをしましょう。ヒアルロン酸やセラミド、グリセリンなど保湿成分配合のヘアケア用品を使うのがおすすめです。
また、商品を選ぶ際は、べたつき感やにおいの確認もしておくと良いでしょう。
育毛剤で頭皮環境を整える
育毛剤には脱毛の予防や発毛促進、フケ・かゆみを抑えるなどのほか、頭皮環境を整える効果も期待できます。
そもそも健康的な髪を作るためには、良好な頭皮環境が必須です。「乾燥している」「硬い」「血行不良」の頭皮では十分な栄養が送られず、髪の成長に悪影響を及ぼします。
ハリやコシのある髪を育てるためにも、土台となる頭皮は良い状態をキープしておかなければいけません。そのためにも、育毛剤で頭皮に直接栄養を与えてあげましょう。
保湿効果(酵母エキス)が高い独自成分「バイオポリリン酸」を配合したポリピュアEXは、頭皮の乾燥を予防しながら頭皮環境を整える育毛剤です。
頭皮マッサージで血行促進
適度な刺激は血行促進につながります。頭皮マッサージをすると、刺激を受けた頭皮の血行は良くなり、栄養が届きやすくなります。抜けにくい強い髪を作るためには、十分な栄養が必要です。
血液で運ばれた栄養をしっかり補給し成長した髪は、健やかに育ちます。
冬の抜け毛を抑える日々の過ごし方
寒い冬、気温が低い時期なので、家にこもりがちになっている人も少なくないでしょう。しかし、冬の過ごし方が抜け毛を増やす要因になっている可能性があります。
とくに、こんな方は注意が必要です。
- 運動不足
- 睡眠不足
- 過剰にストレスを溜めている
それぞれの対策に合った日々の過ごし方を紹介します。
適度な運動を心がける
運動不足は血行不良を招き、抜け毛を増やします。そこで適度な運動をおこなうことで血流が良くなり、髪の成長に必要な栄養が届きやすくなるよう改善されます。
冬は気温がグッと下がるので、頭皮だけでなく身体全体の血流が悪くなりやすい時期。さらに寒いのが苦手な人にとっては動くこと自体が億劫になるでしょう。
そのため、家にいながらできるストレッチやエクササイズなどを上手く取り入れ、運動不足を解消しましょう。
十分な睡眠時間の確保
睡眠不足は成長ホルモンの分泌を阻害し、髪の成長を妨げます。抜けにくい健康的な髪を作るためには成長ホルモンが必要となるので、十分な睡眠時間が必要であることは言うまでもありません。
とくに睡眠に入って3~4時間後は成長ホルモンがたくさん分泌するため、効率良く髪の成長を促進できます。成長ホルモンの働きを活発にするためにも4時間ほどの質の良い睡眠をとれる環境を整えましょう
過剰にストレスを溜めない
過剰なストレスは、発毛の司令塔である毛乳頭の働きを抑制します。
毛乳頭の働きが悪くなると、髪が十分に育つ前に抜けたり、元気のない髪ばかり育ったりします。ストレスを溜めないよう考えを改めてみたり、適度に発散したり、自分なりに対策してみましょう。
冬の抜け毛を抑える食べ物
冬の抜け毛を抑えるためには、食生活にも気をつけてみましょう。薄毛対策として、とくに積極的に取り入れてほしい栄養素は以下の通りです。
作用・特徴 | 含まれている食べ物 | |
---|---|---|
植物性たんぱく質 | ・髪の材料 ・動物性たんぱく質よりも脂質が少なくヘルシー |
・納豆や豆腐などの大豆製品 ・そら豆やエンドウ豆などの豆類 ・ブロッコリー ・アスパラガス ・バナナ ・とうもろこし |
亜鉛 | ・植物性たんぱく質の作用を高める | ・肉 ・レバー ・牡蠣などの魚介類 ・アーモンド ・落花生 ・チーズ |
ビタミン類 | ・ビタミンB2、B6は毛母細胞の細胞分裂を活性化させる ・ビタミンEは血流を良くする |
・レバー ・サケ・マグロなどの魚介類 ・ほうれん草 ・さつまいも ・アスパラガス ・アボカド ・ナッツ類 ・乳製品 ・卵 |
カプサイシン | ・発汗作用により、血行を促進する | 唐辛子などの香辛料 |
ポイントは1つの栄養素だけでなく、バランスよく摂取することです。
例えば、亜鉛はたんぱく質の合成に関わっているので、一緒に摂取するのが望ましいです。また、ビタミンEやカプサイシンは血行を良くするので、動物性たんぱく質を摂取すると髪の材料が行き渡りやすくなります。
冬の定番「鍋料理」にすれば、簡単かつ効率良く摂取できます。
冬の帽子は抜け毛が増える!?正しい使い方とは
寒さ対策として便利なのが帽子です。冬の帽子はニットや保温性の高いものが多く暖かいので、寒い冬には打ってつけのアイテムです。
ただし、生地が厚く通気性も悪いため、頭皮が蒸れやすいといったデメリットもあります。蒸れは汗と雑菌の繁殖を招き、頭皮環境を悪化させます。すると、髪の成長を妨げたり、抜け毛を増やしたり、薄毛を促進する原因につながるのです。
しかし、冬に帽子をかぶるのは寒さ対策だけでなく、乾燥を予防する効果も期待できます。
「帽子をかぶらない」という選択ではなく、汗はこまめにふき取る、時々かぶり直す、屋内では帽子を脱ぐ、などの対策をしましょう。
冬の抜け毛でも油断大敵!育毛剤で早めの対策を心がけよう
冬に抜け毛が増えるのは仕方がありません。気温が下がる冬は身体が冷え、血行不良を起こしやすくなります。
また頭皮も肌と同じく、乾燥しやすい時期なので、髪の成長に悪影響を及ぼします。そのため、冬はいつもより少し抜け毛が多いかも…と思っても、さほど気にする必要はありません。
しかし「細い」「ハリコシがない」「短い」といった質の悪い抜け毛が多い場合は、要注意です。質の悪い抜け毛は異常脱毛が起きている可能性があります。
異常脱毛はいずれ、薄毛へとつながるため生活習慣を見直したり、保湿ケアをおこなったりするなどの対策を心がけましょう。
さらに育毛剤を取り入れると、頭皮に直接栄養を与えられるので、抜け毛防止につながります。