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植毛とは?メリット・デメリットと植毛方法を解説

「薄毛がどんどん進行して不安しかない…」
「治療薬から植毛に切り替えたほうがいいのかも…」

薄毛はデリケートな問題であり、深刻に考えてしまいがちです。専門クリニックの薄毛治療として行われる植毛はメスを使用することもあり、人によっては抵抗すら感じてしまうかもしれません。しかし、植毛に関する知識を身につけることで、前向きに考えられるようになる可能性もあります。

この記事では、植毛の仕組みからメリット・デメリットまで、基本情報をまとめて解説します。さらに植毛でよくある質問にも回答しているので参考にしてみてください。

植毛の仕組みや増毛・育毛との違い

薄毛対策には主に「増毛」「育毛」「植毛」の3種類があります。

この中で、毛を増やすという行為の中では最も確実なのは植毛です。植毛とは髪の毛が残っていない、もしくは薄くなっている箇所に穴をあけて、毛を植え込むことで髪の量を増やす治療法です。増毛や育毛とは違い、植毛は医療行為になるので必ず専門医のいるクリニックで受ける必要があります。

増毛は「毛を編み込むこと」

増毛は1本1本の髪に人工毛を編み込み、髪全体にボリュームを出します。目に見える効果が得られるので、早く薄毛を改善したい方に適しています。

ただし、髪が抜け落ちれば増毛した髪も抜けるので、定期的に増毛する必要があります。さらに自身の髪が伸びても増毛した人工毛は伸びないので、アンバランスな印象を与えてしまう場合もあるので注意が必要です。

増毛をすることで薄毛の根本的な解決はできませんが、一定期間だけ髪のボリュームを増やすことができます。

育毛は「頭皮ケアがメイン」

育毛剤は、頭皮に栄養を与えたりすることで、頭皮環境を整える効果が期待できます。頭皮環境が整うと健康的な髪が生えやすくなり、抜け毛防止にもつながります。ただし、効果が出るまで時間がかかるうえ、本当に効果が出ているのか実感しにくいのが難点です。

育毛剤に毛を生やす直接的な作用はありませんが、頭皮環境を整え、髪がしっかり生えるよう促せます。

植毛は「自毛植毛」「人工毛植毛」の2パターン

植毛には自分の毛を移植する「自毛植毛」と、人工毛を移植する「人工毛植毛」の2パターンあります。

現在、植毛手術でいま主流となっているのは自毛植毛です。自毛植毛は拒絶反応や副作用のリスクが少なく、生えてくる髪質は違和感を与えないことから医療業界で推奨されています。しかし、人工毛植毛のほうに魅力を感じる方もいるかもしれないので、まずはそれぞれの特徴を抑えておきましょう。

自毛植毛とは自分の毛を活用した方法

自毛植毛とはその名の通り、生えている自毛を採取し薄くなった部分に移植する手術です。

手術の流れについて詳しく説明します。はじめに、薄毛になりにくい後頭部や側頭部の髪を毛根ごと採取し、植え付けるために株分けをします。次に、穴をあけた頭皮に株を植え込み、定着するのを待ちます。植え込んだ自毛は一旦抜け落ちますが、数ヶ月後~半年ほどで新しい毛が生えてきます。

移植した髪は、薄毛になりにくい性質を保ちながら成長するので、もともと薄かった部分もより脱毛が進行する心配がありません。

これまで自毛植毛はメスで頭皮を帯状に切除する「ストリップ法」が主流でしたが、メスを使わずに毛穴ごと1つずつ採取する「FUE法」も選択されるようになりつつあります。採取時の傷が最小限で済むので、頭皮への負担を軽減できます。

人工毛植毛は人工毛を活用した方法

頭皮に移植するのは人工の毛なので、制限なく何本でも植毛できます。また、他の箇所が薄くなることはありません。

一見、メリットばかりのように思われるかもしれませんが、人工植毛は日本皮膚科学会のガイドラインにおいて推奨度が低い施術として扱われています。

その理由としては、人工毛という異物を植え込むことで拒絶反応が起きやすかったり、人工毛が定着せず毛穴を傷つけたりするなど、さまざまな頭皮トラブルが起きる可能性が高いからです。ただし適切な医療機関で施術を受けることに関しては禁止されてはいません。

また人工的に作られた髪は成長しないので、定期的に植毛する必要があります。さらに自毛と人工毛は髪質が異なるので、違和感を覚える方もいらっしゃるかもしれません。

自毛植毛のメリット・デメリット

自毛植毛と人工毛植毛、この2つを安全性や見た目の良さなど全体的に比較してみると、人工毛脱毛よりも自毛植毛がなぜ推奨されているのかが分かります。

そこで自毛植毛についてさらに詳しく知っていただくために、メリットとデメリットを挙げてみました。自毛植毛にも良いことばかりではなく、デメリットもあります。自身にとって自毛植毛をする価値はあるのか、比較しながら判断してみてください。

自毛植毛のメリット3点

植毛には主に3つのメリットがあります。

  • ナチュラルな仕上がり
  • 移植後の拒絶反応が起きにくい
  • もともと髪がない部分に毛を生やすことも可能

このメリットについてそれぞれ解説していきます。

① ナチュラルな仕上がり

植毛するのは、自毛なので他の髪とも馴染みやすく、ナチュラルな仕上がりになります。見た目だけでなく手触り感も同じです。

植毛後、生着さえすれば他の髪と同じように成長します。移植した後も自身の髪の質感は維持されるので、自然な仕上がりが期待できます。

② 移植後の拒絶反応が起こりにくい

自身の毛組織を移植する自毛植毛は、拒絶反応が起こりにくいのが特徴です。

一方、人工毛植毛はポリエステルやナイロンで作られた人工毛を移植するため、拒絶反応を起こしやすく、感染症を引き起こすこともあります。安全面を考慮し、自毛植毛が推奨されています。

③ もともと髪がない部分に毛を生やすことも可能

植毛は、もともと生えていない部分にも発毛させられる治療法です。

髪が生えなくなった部分に移植し、生着すれば他の髪と同じように成長します。また、ケガによって髪が生えてこなくなった部分も植毛可能です。

自毛植毛のデメリット3点

植毛は薄毛に悩む方にとって魅力的ではありますが、デメリットがまったく無いわけではありません。植毛のデメリットは主に3つです。

  • 費用が高い
  • 効果を実感するまでの時間経過が長い
  • 植毛に使える毛の本数に限りがある

デメリットについてそれぞれ解説していくので、1つずつ見てみましょう。

① 費用が高い

植毛は保険適用外の自由診療にあたるので、費用が高くなります。

植毛の費用は、移植するグラフト数と施術法によって決まることが多いです。ちなみに
メスを使わずに毛包を採取できるFUE法は、1株あたり1,000~2,000円ほどでできます。

例えば、FUE法でM字型脱毛を改善するために約500グラフト(髪の毛1000本以上)を植毛するとします。この時、かかる費用は50~100万円で、他にも診察代や薬代など加算されれば、さらに費用は高くなります。

② 効果を実感するまでの時間経過が長い

植毛した毛は環境が変わったことで一旦は抜け落ちますが、暫くすると新しい髪が生えてきます。

植毛した毛はそのまま、成長期→退行期→休止期→脱毛期とヘアサイクルを繰り返しながら成長するので、毛根が頭皮に定着し、成長期に至るまで多少時間がかかってしまうのです。

ただし、成長期に入れば、そのまま自毛として成長し続けるので、効果を実感できるまでの辛抱です。

③ 植毛に使える毛の本数に限りがある

生涯、自毛植毛に使えるドナー株数には限度があり、いくらでも植毛できるわけではありません。

自毛植毛で移植できるのは、AGAの影響を受けにくく、薄毛になりにくい後頭部や側頭部に生えている毛です。つまり前頭部や頭頂部の毛は移植に不向きであり、むしろ移植される側となります。

薄毛の進行によっては、さらにもっと範囲を広げて植毛したいと考えられる方もいるかもしれません。しかし限度を超えて移植することはできないので、ドナー株が無駄にならないよう高い技術と知識を身につけた専門クリニックを選びましょう。

植毛でよくある質問

植毛に関するよくある質問をまとめました。

植毛の手術は痛いの?

手術前に麻酔をするので、手術中の痛みを抑えることはできます。ただし麻酔を使用できない方もいるので、医師に事前に相談するようにしましょう。

麻酔が切れた後は鈍い痛みや腫れといった症状が出る場合もあります。術後に処方される痛み止めで緩和できるので、そこまで心配する必要はないでしょう。

植毛は抜けるのが早いって本当?

一般的に植毛した髪の寿命は他の髪と変わらないので、植毛した髪だけが早く抜けると言われています。

そもそも移植するドナーはAGAの影響を受けにくい後頭部や側頭部から採取します。つまり、植毛した部分の髪もまた、AGAの影響を受けにくい性質を持っているのです。

植毛した毛はちゃんと伸びるの?

ドナーが生着すれば、植毛した毛はヘアサイクルを繰り返しながら他の髪とともに成長します。生着した後は、半永久的に生え変わりを続けるので、薄毛に悩まされることもなくなるでしょう。ただし生着しなかった毛は成長しないため抜け落ちてしまいます。

男性・女性の植毛の違いは?

性別によって植毛のやり方に違いはありません。男性も女性も同じように植毛手術が行われます。

しかし女性の薄毛の原因は、男性よりも少し複雑です。女性は1本1本の毛が細くなり、全体的にボリュームが少なくなったことで薄くなったと感じます。そのため、植毛で増やすよりも外用剤からの治療が基本となります。

女性が植毛するケースは少なくありませんが、男性よりも慎重に進められがちです。

植毛はこんな方におすすめ

自然な仕上がりを求めている方や、薄毛治療をしていることが周囲にバレたくない方は植毛をひとつの選択肢として考えてみてはいかがでしょうか。

また、髪が生えてこない部分がある方は部分的に植毛を検討してみても良いでしょう。一度生着すれば、毛周期と共に成長し続けるので、半永久的に薄毛に悩まされずに済みます。

植毛はこの記事でご紹介したデメリットについても理解し、効果を実感するまでゆっくり待つことのできる方に向いていると言えます。

植毛は自分に合った方法を探そう

植毛には自毛植毛と人工毛植毛があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。

安全性の高さや仕上がりの良さを考えるなら自毛植毛が優位に立ちますが、最終的に決めるのは自分自身です。それぞれの特徴、メリット・デメリットを理解したうえで医師と相談して決めるようにしましょう。

また植毛はお金がかかるので、なかなか踏み切れない方もいらっしゃるかもしれません。そんなときは、まず育毛剤などを使って頭皮の環境を整えることから始めてみてはいかがでしょうか。

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