「育毛剤を使っていてもなかなか効果がでない」と感じている方は、育毛剤を間違った方法で使用しているからかもしれません。育毛剤の正しい使い方を知らないで使っていると、効果が感じられないばかりか頭皮環境を悪化させてしまうことも。
この記事では育毛剤の正しい使い方とタイミングを詳しく解説していきます。
育毛剤の使い方を知る前に知っておきたい基本
育毛剤の正しい使い方を知る前に、まずは育毛剤についての基本を身につけておくことが大切です。
基本を身につけることで、育毛剤の正しい使い方につながるだけでなく、トラブルが起きないように予防することができます。
育毛剤の説明書で「使用回数」「使用容量」を確認
育毛剤を実際に使う前に、まずは説明書に記載されている「使用回数」「使用容量」をしっかり確認することが大切です。
育毛剤は薄毛の種類によって、塗るタイプの育毛剤やスプレータイプの育毛剤などさまざまな発売されています。少量を1日1回だけの塗布でいいものから、複数回塗布が必要なものまで、回数や容量は育毛剤によってさまざまです。
昔使っていた育毛剤がこの使い方だったからといって、新しい育毛剤も同じ使い方をしてしまうとメーカーが推奨する正しい使用方法でない場合があり、きちんと効果が出なくなってしまう場合があります。
育毛剤の効果をしっかり出すためにも、メーカーが推奨する正しい使い方を説明書で確認してから、育毛剤を使うようにしましょう。
育毛剤を最低でも6ヶ月以上継続して使用する
育毛剤の効果を実感するためには、最低でも6ヶ月間は継続的に使い続けてください。
よく使い始めて1ヶ月ほどで「効果がない」といって、育毛剤を使うのを止めてしまう人がいます。髪の毛には、成長期・退行期・休止期の3つの期間に分かれたヘアサイクルと呼ばれる髪の毛が生え変わる周期があり、もし育毛剤の使用が退行期・休止期と重なっていた場合には効果があまり実感できません。
最低でも数ヶ月間は継続して育毛剤を使用してしっかりと髪の毛の成長期に育毛剤の成分を行き渡らせる必要があります。
また、効果が出ないからといって、複数の育毛剤を併用して使う人がいますがこれもNGです。育毛剤を使うと頭痛や吐き気、アレルギーといった副作用が起こる場合があり、複数の育毛剤を使うとリスクが上がってしまうからです。
効果がでないとどうしても不安になりがちですが、育毛は短期間ではなく、数ヶ月単位の長い目で見て髪の毛と付き合っていく気持ちが大切です。
育毛剤を使って頭皮トラブルが起きたらすぐに医師に相談
育毛剤が頭皮に合わない場合や、誤った使い方をしていると、かゆみや炎症といった頭皮トラブルが起きる場合があります。もし頭皮トラブルが起きてしまった場合には、育毛剤の使用を中止して医師に相談することが大切です。
もしもの場合には脱毛が起きてしまうなど、トラブルの原因になってしまう可能性もあるので、自分で解決しようとせずにまずは皮膚科やかかりつけの病院を受診するようにしましょう。
また、頭皮トラブルだけでなく、頭皮の血流に作用する成分が入っている育毛剤を使用することで、まれに激しい動悸や心臓への負担など副作用が出る場合があります。現在高血圧・低血圧が気になるという人で育毛剤を使っている、または育毛剤の使用を考えている場合には、医師に相談して使用を検討するようにしましょう。
育毛剤の正しい使い方を4つステップで紹介
育毛剤の効果をアップさせる上で重要なのは、育毛剤の成分を充分に頭皮になじませ
角質層に浸透させることです。
「育毛剤を使うときは頭皮につけるだけ」という人がいますが、それだけでは効果があまりありません。育毛剤を使うのと合わせて前後にしっかりケアをしてあげることが大切です。
育毛剤の使い方①生え際から10プッシュして優しく揉み込む
シャンプーをし終えたら、タオルでしっかりと水気を拭き取ります。水分が残った状態だと頭皮にしっかりすり込むことができなくなってしまいます。
水分を拭き取った後は10プッシュを目安に生え際から頭頂部付近の端から端まで漏れなく塗布していきます。鏡を見ながら揉み込めばどこを塗っているのか確認しながらできるのでやりやすいです。頭皮にしっかり揉み込むように塗りましょう。
頭皮へなじませるときは、爪を立てないように指の腹を使います。育毛効果を実感するためには、適量を継続して使い続けることが大切です。
顔に液が垂れてくる場合もありますが、タオルをはちまきのように巻けば液だれを防ぐことができます。
育毛剤の使い方②目に見えない部分は量を多めに使う
後頭部など目に見えない部分を塗るのは難しいですが、進行が早い部分でもあるので入念に育毛剤を塗布する必要があります。後頭部は頭頂部の2倍を目安に、塗り忘れがないよう頭皮全体に丁寧に揉み込んでください。
特に気になる部分には少し多めに塗布しておきましょう。
育毛剤の使い方③より刷り込ませるため頭皮マッサージも一緒に行う
育毛剤をより頭皮に刷り込ませるためにマッサージも一緒に行いましょう。
頭皮を優しくさすったり、こすったりすると、摩擦が生まれてしまうので頭皮を傷つけてしまう可能性があります。指を頭皮にしっかりと押し付けたまま、頭皮を土台から動かすイメージでゆっくりと揉むのがコツです。
育毛剤の使い方④タオルで軽く拭き取りドライヤーでしっかり乾かす
頭皮へ育毛剤の塗布が終わったら、5分〜10分程度を目安に時間をおいてからタオルで軽く拭き取ります。
髪の毛を濡れたままにすると、雑菌が繁殖して頭皮トラブルにつながるため、ドライヤーを使ってしっかりと乾かすようにしましょう。ただし、乾かしすぎると頭皮が乾燥してかゆみなどが起こるので注意してください。
育毛剤を使用する際の注意点
育毛剤を使用する際に注意することは次の3つです。
- おでこに垂れないようにする
- 育毛剤の目安量を守る
- 汚れた頭皮に使わない
早く効果を出すためには一度に多くの量を使うのではなく、継続することが大切です。頭皮ケアやマッサージ、健康的な食事と合わせてコツコツ毎しっかり使用し続けましょう。
育毛剤の効果を高める頭皮ケア~正しい洗髪方法~
育毛剤の使用と合わせて行いたいのが頭皮ケア。頭皮ケアで重要なのは、おもに「洗髪の仕方」そして「頭皮マッサージ」の2つです。
育毛剤の使用と合わせて頭皮ケアを行うことで、育毛効果をより高めることが期待できます。
正しい洗髪で育毛剤の効果をアップ
育毛剤を効果的に角質層まで浸透させるためには、清潔な頭皮に塗布することが重要になります。より効果を高めるためには、以下のポイントをおさえた洗髪をすることが大切です。
- あらかじめブラッシングでほこりやゴミを落としておく
- 指の腹でマッサージするように泡立てて洗う
- 頭皮をゴシゴシと洗わない
- シャンプーが残らないようにしっかりとすすぐ
髪の毛には日常生活を送るうちに、ほこりや細かいごみが付着していますので、育毛剤を使う前にまずは髪の毛・頭皮の汚れをしっかり落としましょう。
クシやブラシを使ってブラッシングをしてほこりを落としてから、シャンプーで汚れや余分な皮脂を落として頭皮を清潔にします。
また、洗髪以外にも、お風呂で湯船にしっかりと浸かって、頭皮の血流をよくすることも育毛には効果的です。
育毛剤に頭皮マッサージを合わせて効果をアップ
育毛剤を使ったあとは、頭皮マッサージを合わせて行うと頭皮の血流をよくできるのでおすすめです。
頭皮マッサージは頭全体をマッサージするほか、以下の部位ごとに分けてマッサージする方法が効果的です。
- 頭頂部
- 生え際〜うなじ
- 側頭部
- 後頭部
マッサージを行う際には、「指の腹を使ってもみ込む」動作を基本に、こするのではなく「頭皮そのものを動かす」ことを意識するようにしましょう。
栄養のある食生活も育毛剤の使用と合わせておすすめ
洗髪や頭皮マッサージのほかに、栄養の採れる食生活を送ることも育毛剤の使用と合わせて効果的です。髪の毛の主成分であるタンパク質のもととなる亜鉛等のミネラルや、血行促進効果があると言われるビタミンが含まれているものをより効率的に摂取するとよいでしょう。
亜鉛もビタミンも「肉」「魚介」「果物」「穀類」など、多くの食品に含まれています。なかでも特にどちらも効率的に摂取できる代表的な食材として以下のものが挙げられます。
- 魚(イワシ、サバ、アジ、カツオなど)
- 肉(牛肉、豚レバーなど)
- 乳製品(チーズ、牛乳など)
- 野菜(大根、にんじんなど)
- 穀物(高野豆腐、納豆、えんどう豆、アーモンド、落花生など)
栄養のある食生活を送ることも必要ですが、同じ食材をたくさん摂取しても育毛に効果があるというわけではありませんので、現在の食事に足りていない分を補う形でバランス良く摂取するように心がけましょう。
育毛剤は正しい使い方の知識を身につけて使うと効果的
育毛剤の使い方について解説してきました。育毛剤を使う上で大切なのは、まず説明書を確認して正しい知識を持つこと。そして継続して使い続けることです。さらに、育毛剤付け方や前後の頭皮ケアも重要なポイントとなります。
育毛剤は薄毛の改善に効果が見込めるものですが、誤った使い方をすると効果が出ないばかりか、頭皮トラブルを起こしてしまい逆効果になる場合もありますので、正しい使い方を身につけて効果的に使うようにしましょう。