「まだ20代なのに白髪がある……」、「一度できたら、白髪は生え続けるの!?」こんな不安を抱えていませんか?年齢を重ねてからならまだしも、20代という若さで白髪ができたら不安になりますよね。
そこで本記事では、20代のうちにできる白髪について徹底解説します。白髪ができるメカニズムから対処法まで、ご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
白髪ができるメカニズム
白髪の対処法について解説する前に、まずは白髪ができるメカニズムを知る必要があります。メカニズムを知ることで、なぜその対処法が適切なのかを理解しやすくなるでしょう。
日本人の髪は一般的に黒髪ですが、もともと髪の毛はメラニン色素を含んでおらず、白い状態です。この白い髪が黒くなるのは、メラノサイトという色素形成細胞によりメラニン色素(※)が、成長過程にある髪に取り込まれているからです。
そして、白髪ができるのは、何かしらの原因によってメラノサイトの働きが低下し、メラニン色素が生産されなくなった、または生産されても毛母細胞に受け渡されにくい状態になっているのです。
※髪や皮膚の色を決める物質であり、量が多いほど黒くなります
白髪のタイプには「欠失型」と「休止型」の2種類がある
白髪には、見た目は同じでも「欠失型」と「休止型」の2種類のタイプが存在します。
欠失型は加齢などによりメラノサイトが減少し、メラニン色素を作る機能が失われることで起こる白髪です。白髪の多くはこの欠失型であり、老化現象の1つとして誰にでも起こり得ます。
一方、休止型は一時的にメラニン色素の生成が休止し、髪に色をつけられない状態になってしまうことで起こる白髪となっています。
どちらのタイプもメラニン色素の生成が大きく関係していますが、メラニン色素を「作れない」のか「作ることを休んでいるのか」という点で大きく異なります。
20代の白髪は「休止型」である可能性が高い!
老化が原因で起こり得る欠失型の白髪が、20代で現れるとは考えにくいです。そのため、休止型の白髪を疑うのが自然でしょう。
また欠失型は、白髪がポツポツ目立つようになるのが特徴です。一方、休止型は部分的に白髪が増えていく特徴が見られます。これは紫外線によるダメージや血行不良により、一部分でメラノサイトが上手く機能していないことが考えられます。同じような特徴が見られる場合は、休止型の白髪と判断して良いでしょう。
白髪を抜くのはNG!その理由とは?
白髪を見つけたら、つい抜きたくなってしまうものです。しかし、白髪を抜くという行為は、結果的に白髪を増やしてしまう可能性があります。
白髪を抜くと頭皮にダメージを与えてしまい、血流が悪くなります。すると、毛根に十分な栄養が運ばれなくなり、白髪の原因になりやすいのです。白髪を抜く行為は休止型に限らず、欠失型の白髪もNGです。白髪を見つけたら抜くのではなく、切るようにしましょう。
20代から始める白髪対策法
20代に多くみられる休止型の白髪の場合、メラニン生成の活動を休止しているだけなので、原因を取り除けば改善の余地はあります。具体的な対策法は、以下の通りです。
- ストレスを過剰に溜め込まない
- 質の良い睡眠をとる
- 栄養バランスのとれた食事をとる
- 紫外線対策をする
- ヘアカラーで白髪をカバーする
どんなところに注意すると良いのか、ポイントを押さえながら解説します。
ストレスを過剰に溜め込まない
過剰なストレスは自立神経を乱し、血行不良を招く原因になります。血行が悪くなると、毛根に十分な栄養が運ばれなくなり、メラニン生成ができなくなるのです。
ストレスはこまめに発散して、溜め込まないようにしましょう。読書やヨガのように集中できる趣味で自宅での時間をゆったりと過ごしてみたり、スポーツで身体を動かし、溜まったストレスを発散したりしてみてはいかがでしょうか。
質の良い睡眠をとる
就寝前に、スマホやパソコンを使って動画サイトやSNSなどを見ていませんか?これらの機器は、ブルーライトをたくさん放出するので、睡眠前の使用はおすすめできません。
ブルーライトとは、波長が380~500nmの青色光のことで、可視光線の中では最も強いエネルギーを持つといわれています。睡眠を促すメラトニンの活動を抑制する作用があるため、睡眠の質を下げます。
睡眠の質が下がると成長ホルモンの分泌量が少なくなり、メラノサイトの働きが悪くなります。メラニン色素が作られなくなると白髪につながるので、質の良い睡眠を心がけるようにしましょう。
栄養バランスのとれた食事をとる
白髪対策として重要なのは、メラニン色素が生成される環境を整えることです。そのためには、十分な栄養を確保することも大切です。
食生活の乱れにより栄養不足になると、メラニン色素が十分に作られなくなります。メラニン色素を作るためには、チロシナーゼという酵素をはじめさまざまな栄養が必要です。毎日の食生活を見直し、バランスよく栄養を摂るよう意識してみましょう。
紫外線対策をする
紫外線は頭皮に刺激を与え、活性酸素を作ります。活性酸素が増えると体全体が酸化し、細胞や遺伝子に悪影響を及ぼすといわれています。
色素形成細胞のメラノサイトもまた、例外ではありません。紫外線によりメラノサイトがダメージを受けると、メラニン色素が作られにくくなります。白髪の原因になるので、帽子や日傘などを活用して紫外線対策を心がけましょう。
ヘアカラーで白髪をカバーする
ここまで紹介してきた対策法に即効性は期待できません。毎日意識的に行うことで、少しずつ改善されていきます。
しかし、オシャレに敏感な20代は、今すぐ白髪を改善したいと思うでしょう。そこでおすすめなのが、ヘアカラーによる白髪カバーです。黒色でカバーするのも良いですし、好みのカラーに染めてもオシャレを楽しめます。
またヘアカラーは、塗ったその日から白髪を気にすることがなくなります。白髪が気になるというストレスからも解放されるでしょう。
20代の白髪に関するまとめ
白髪には「欠失型」と「休止型」の2タイプがあり、部分的に白髪があらわれる20代の白髪は「休止型」である傾向があります。
「休止型」の白髪はストレス発散や睡眠時間の確保などでメラノサイトの活動を再開させることで改善できる可能性が高くなっています。普段の生活を見直すこと、そして育毛剤による頭皮ケアで少しずつ頭皮環境を改善していきましょう。
ストレスを蓄積させないためにも、白髪は見つけても気にしすぎるのではなく、対策法を意識することが大切です。本記事で紹介した方法も参考に、20代の白髪は長い目で落ち着いて対策していきましょう。