最近「髪の毛が抜ける量が増えたかも……」「髪のボリュームが減った気がする」など、抜け毛や薄毛が進行していると感じたことはないでしょうか。そのままの状態で放っておくと、どんどん症状が進行していき、将来的に抜け毛・薄毛で悩まされる可能性があります。
そうならないためにも、今のうちから抜け毛・薄毛予防の基本知識を身につけて実践していくことが大切です。
抜け毛・薄毛の予防法5つをご紹介
抜け毛・薄毛を予防するために重要なのは「乱れたヘアサイクルを正常に戻す」ことです。対策として、以下の5つのポイントがあります。
- 規則正しい生活をする
- 正しいヘアケアをする
- 育毛剤を使用する
- 髪の毛の成長に必要な栄養を摂取する
- 喫煙習慣を見直す
どれも難しいものはなく、気をつければ簡単に改善することができるものばかりです。原因となっている問題を改善し、ヘアサイクルを正常に戻すことができれば、抜け毛・薄毛はしっかり予防することができます。
予防法①規則正しい生活をする
まず抜け毛・薄毛予防で一番の重要点が、規則正しい生活を送ることです。
抜け毛・薄毛は、髪の毛が生え変わる周期「ヘアサイクル」の乱れが主な原因で、不規則な生活やストレスが続くと乱れが起こりやすくなります。
ヘアサイクルの乱れを起こさない、規則正しい生活を送るポイントは以下の通りです。
- バランスよい食事(塩分・脂・糖分・添加物をとりすぎない)
- ストレスをためず良質な睡眠をとる
- 過度な飲酒を避ける
- 適度な運動やストレッチをする(無理なダイエットはしない)
- 紫外線を避ける
このうち、これからの季節で特に気をつけたいのが紫外線による抜け毛・髪のパサつきです。紫外線は頭皮の炎症を引き起こす可能性もあるため、将来の薄毛を防止するためにも対策しておきたい要素のひとつといえます。
紫外線が抜け毛や薄毛にどのような影響を与えているか気になるという方は、下記の関連記事をご覧ください。
「日焼けは頭皮や髪にどのような影響を与える?対策やケアの方法もご紹介」
悪い生活習慣を改善するだけでも、ヘアサイクルの改善に効果があります。まずは今の日常生活の見直しからはじめてみることをおすすめします。
予防法②正しいヘアケアを心がける
抜け毛・薄毛対策で次に重要なのが、普段から髪の毛・頭皮を清潔に保ち、しっかりとヘアケアをすることです。
ケアする際のポイントは以下の通りになります。
- 自分にあったシャンプーを選ぶ
- ドライヤーで髪を乾かししすぎない
- 正しい洗髪方法をする(頭皮マッサージ・ブラッシング)
日々のヘアケアでも特に重要なのがシャンプー選びです。シャンプーは製品によって含まれている成分や洗浄力が異なるほか、ふけ・かゆみへの有効成分が配合されている「医薬部外品」のシャンプーも販売されています。毎日使うシャンプーは、すこやかな頭皮や髪の維持に直結する要素のひとつ。自身の状況や肌質に合う商品を選ぶことが重要となります。
例えば、頭皮の皮脂が多くベタつきやにおいが気になっている方は、シャンプーの洗浄力、特に毛穴周辺の皮脂を洗い流せるシャンプーを選んでみましょう。
洗浄力で選ぶ際におすすめなのが、薬用シャンプー「ポリピュア
スカルプシャンプー」です。毛穴の奥(※)に詰まった余分な皮脂を洗い流せるよう洗浄力を重視しているほか、脂・汗の臭いに効果があるとされている「濃縮柿渋エキス」も配合。汗臭の防止・洗浄力の両面から頭皮環境を清潔に保つことができます。
頭皮の皮脂が多く、お悩みの方はぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
シャンプー同様に毎日行うドライヤーにも注意が必要です。乾かす度合い・ドライヤーと髪の距離などによっては、ドライヤーの熱によって髪がダメージを受けてしまいパサつきやうねりの原因となってしまいます。正しい髪の乾かし方については、以下の関連記事もぜひご覧ください。
「正しい髪の乾かし方は? ツヤ・まとまりに差が出る4つの手順を解説」
最後に、髪を洗う際には「正しい洗髪方法」を心がけましょう。また、洗髪と併せて頭皮マッサージを行うと、頭皮のたるみ予防や頭皮の血行促進にもつながります。頭皮マッサージのやり方や効果については以下の関連記事をご覧ください。
※角質層
予防法③育毛剤を使用する
抜け毛・薄毛予防の効果をより高めたい!という場合には、ここまでお伝えした予防法に加えて、育毛剤の使用も検討してみてください。
「ポリピュアEX」は、医薬部外品の育毛剤で4つの有効成分(ニンジンエキス、センブリエキス、グリチルリチン酸ジカリウム、パントテニルエチルエーテル)と「バイオポリリン酸」という独自の保湿成分が含まれていることが特徴です。有効成分には育毛、薄毛、脱毛の予防等の効果があり、薄毛対策として期待できます。
予防法④髪の毛の成長に必要な栄養を摂取する
髪の毛は主にタンパク質をはじめ、亜鉛・ビタミン・イソフラボンといった成分から作られており、これらの栄養が不足すると新しい髪の毛が十分に成長できず、抜け毛・薄毛が進行してしまいます。そのため、髪の毛を作るのに必要な栄養素は積極的に摂取して、髪の毛に栄養が行き渡るようにする必要があります。
髪の毛の成長に必要な栄養素が摂取できる食品はそれぞれ以下の通りです。
栄養素 | 主な食品 |
---|---|
タンパク質 | 肉類全般・魚介類全般・卵・大豆(納豆、豆腐)・乳製品など |
亜鉛 | 牡蠣・豚肉・レバーなど |
ビタミン | 肉類全般・魚類全般・緑黄色野菜など |
イソフラボン | 納豆・豆腐など |
栄養のあるものだけをたくさん摂取したからといって発毛が促進する効果はありません。あくまで栄養摂取の補助として使い、基本はバランスの取れた食生活を心がけるようにしましょう。
薄毛対策に良い食べ物や効果を高める方法について詳しくは以下の関連記事をご覧ください。
「薄毛対策に良い食べ物とは?効果を高める方法についても徹底解説!」
予防法⑤喫煙習慣を見直す
喫煙は「百害あって一利なし」といわれますが、頭皮にも悪影響を与えます。
タバコに含まれる物質の1つにニコチンがありますが、ニコチンを摂取すると動脈が収縮し、血流が悪くなるといわれています。動脈(血管)が収縮し細くなると、頭皮のすみずみに酸素を十分に運ぶことが難しくなり、髪の毛を伸ばす役割がある毛母細胞の活躍を阻害することから、抜け毛を促進すると考えられているのです。
また、頭皮の血管(毛細血管)はコラーゲンでできていますが、このコラーゲンの生成にはビタミンCが必要です。人間は、タバコを吸うたびに大量のビタミンCを消費するため、ビタミンCを摂取していたとしても毛細血管にまでは十分に行き渡らず、頭皮が栄養不足に陥ってしまう可能性もあります。
そのほか、タバコには、抜け毛・薄毛の原因となる脱毛ホルモンのジヒドロテストステロン(DHT)が含まれているので、過剰摂取により髪の毛が本来の寿命より早く抜け落ちてしまう可能性があるなど、喫煙は頭皮にとって良いことがありません。
とはいっても、習慣となっている喫煙を無理やりやめようとすると、ストレスを感じてかえって抜け毛・薄毛の原因となるリスクがあります。抜け毛・薄毛予防の観点からは喫煙習慣はなくすことがベストですが、まずは無理のない範囲で喫煙に取り組んでみるのが良いかもしれません。
そもそも抜け毛はなぜ起こる?
抜け毛には、さまざまな原因がありますが、大きく分けて以下の2つの要因があります。
- 外的要因(生活習慣の乱れ、頭皮環境の悪化、疾患など)
- 内的要因(加齢、遺伝など)
とくに、「生活習慣の乱れ」や「頭皮環境の悪化」といった外的要因によるものが大きく、髪の毛が生え変わる周期「ヘアサイクル」が乱れることが抜け毛・薄毛の原因だといわれています。健康な方でも、1日80本くらい抜けることは珍しくありません。
抜け毛は、よく「加齢」や「遺伝」といった内的要因によるものだけだと思いがちですが、実は普段の日常生活とは密接な関係にあります。
将来的に薄毛になりやすい人とは?
「自分はまだ年齢が若いから抜け毛・薄毛の心配はない」と思っている人はいないでしょうか。今は症状が無かったとしても、以下のどれかに当てはまる場合には、知らないうちに「抜け毛・薄毛予備軍」になっているかもしれません。
- 父親や祖父が薄毛
- 頭皮が脂っぽい
- 髪が柔らかい・細い・ハリやコシがない
- 頭皮が固くなっている(頭皮のコリ)
- 頭皮がかゆい・赤みがでている
もし心当たりがある場合には、さきほどお伝えした抜け毛・薄毛予防のポイントを踏まえて、今のうちから将来に備えたヘアケアを積極的にしていくようにしましょう。
抜け毛・薄毛が気になる方は専門医への相談がおすすめ
抜け毛・薄毛が気になって不安……という方は、専門医に相談してみましょう。
薄毛の状態や抜け毛の症状には個人差があるため、専門医の診察を受けることで原因や治療法について詳しく知ることができます。
また、専門の医療機関の多くで抜け毛・薄毛についてのカウンセリングをおこなっているので、気になる人は相談してみるのもおすすめです。
抜け毛・薄毛予防でよく聞くうわさ5つを解説!
ここまで抜け毛・薄毛の予防法についてお伝えしてきましたが、世の中にはほかにも抜け毛・薄毛に対して効果があるとよく聞く予防法の噂がいくつか存在しています。誰しも一度は聞いたことがあるような噂ばかりですが、本当に効果があるのでしょうか。
噂になっている抜け毛・薄毛の予防法5つについて詳しく解説していきます。
①海藻を食べると薄毛予防になる?
よく聞く噂のひとつに海藻類(昆布やわかめ)を食べると、髪が生えたり白髪が減ったりするという逸話がありますが、誤りです。たしかに海藻には食物繊維や多くのビタミン類など、髪の毛に必要な栄養素が含まれていますが、どれも髪の毛を直接生やす効果があるものではありません。
海藻に限らず、特定の食品だけを食べ続けることは栄養バランスが偏る危険性があります。日々の食生活では、タンパク質・ビタミン・ミネラル・食物繊維といった栄養素を十分に摂取するようなバランスの良い食生活を心がけることが大切です。
②シャンプーの頻度が高いと抜け毛が増える?
シャンプーに含まれている洗浄成分が髪の毛に悪いので、シャンプーの頻度が高いと抜け毛が増えるという噂があります。毎日シャンプーをしないほうがいいという噂は正しい部分もありますが、誤りもあります。
抜け毛・薄毛予防の基本は髪の毛や頭皮を清潔に保つことなので、シャンプーをして髪の毛や頭皮についた汚れをしっかり落としてあげることが大切です。
人間の髪の毛や頭皮には、1日の生活で多くのほこり・ゴミ・皮脂が付着します。そのため、最低1日に1回はシャンプーを使って、髪の毛と頭皮の汚れを落としてあげるようにしましょう。ただし、1日に何度も洗髪すると頭皮が乾燥してしまい、頭皮トラブルの原因にもなるので、洗いすぎには注意してください。
③朝のシャンプーは抜け毛の原因になる?
朝のシャンプーは抜け毛の原因になるという噂がありますが、これは誤りです。
髪の毛や頭皮を清潔に保つためにも、朝のシャンプーはおすすめです。ただし、先程お伝えしたように夜も洗髪をして、朝も洗髪すると頭皮が乾燥してしまい、頭皮トラブルの原因になる可能性があります。そのため朝の洗髪でのシャンプーの量は少なめにして、軽く洗う程度にしましょう。
もう一点、朝のシャンプーで注意が必要なのが、すすぎ残しが無いようにすることです。何かと時間に追われて忙しくなりがちな朝だと、シャンプー後のすすぎが不十分になってしまいがちです。すすぎ残しがあるとシャンプーの成分が頭皮に残り、毛穴のつまりへとつながるので、しっかりと洗い流すようにしてください。
④シリコンシャンプーは薄毛の原因になる?
シリコンシャンプーに含まれているシリコンには、髪の毛のキューティクルをコーティングしてしっとりまとめる働きがある一方で、適正量を超えた量を使ったり、使いすぎたりすると頭皮に蓄積して、髪の毛にダメージを与えるおそれがあるのです。
髪の毛や頭皮を少しでも守りたいのであれば、シリコンが含まれていないノンシリコンシャンプーがおすすめです。「ポリピュア
スカルプシャンプー」をはじめとしたノンシリコンシャンプーであれば、頭皮への負担を軽減できるほか、シリコンが入っていないことにより軽くサラサラとした仕上がりを実現できます。
もし、シリコンシャンプーを使用したときのようなツヤ感をプラスしたい場合は、ノンシリコンシャンプーで全体を洗ったあとに、毛先のみに髪の毛に優しいコンディショナーをつけるのがおすすめです。
⑤新型コロナウイルスは薄毛の原因になる?
新型コロナウイルスは薄毛の原因になるという噂がありますが、これは後遺症に関していえば症状の1つとして確認されています。
実際に、2020年3月以降、医療機関での診察で後遺症とされる症状を詳しく分析できた患者378人のうち、52%が症状として「脱毛」を挙げたことがわかっています(※)。
原因は、新型コロナウイルス感染による炎症や免疫低下、体重減少、精神的ストレスなどさまざまな原因が考えられていますが、はっきりとは解明されていません。
万が一、新型コロナウイルス感染後に脱毛症状を感じた際には、1人で悩まず医師への相談をおこないましょう。
※参照元:「Post-acute COVID-19 syndrome」
抜け毛・薄毛予防には原因となっている外的要因の改善が効果的
抜け毛・薄毛の予防法について詳しく解説してきました。
抜け毛・薄毛の原因としては、大きく分けて、生活習慣の乱れなどの「外的要因」と加齢・遺伝などによる「内的要因」の2つがあり、外的要因によるものの場合は、生活習慣・日々のヘアケア・食生活を見直すことで改善することが可能です。
合わせて育毛剤を使用することも抜け毛・薄毛予防には効果的ですので、髪の毛が気になってきたら早い段階から抜け毛・薄毛予防をおこなうようにしましょう。